【寒波の夜は要注意!】お湯が出ない?水道管の凍結?対策と対処法

写真はイメージです

氷点下になる夜は、水道管などの配管設備が凍結したり破裂するおそれがあります。実際、ヤマキシでは毎年氷点下の夜の翌日に、水道管トラブルのお問合せがかなり殺到します。。。

天候が荒れやすい冬場(特に1月~2月)は、天気予報をみてしっかり予防しておきましょう!

今回のブログでは、真冬に起こる水道管凍結の予防方法と対処方法について書いていきたいと思います!

なぜ水道管は凍結するのか?凍結するとどうなるの?

水道管に溜まった水は外気温の影響を受けやすく、一般的にマイナス4℃になると、中の水が凍結しやすいと言われています。風当たりの強い場所や日陰になる場合は、マイナス4℃より高い気温でも凍る事があります。


水道管が凍結すると、水道管の中で水が凍った状態になっていますので断水が起こります。また凍った水は膨らむので水道管が破裂し漏水する可能性があります。


昨年の1月、10年に1度の寒波が北陸を到来した際、かほく市では5400世帯の上水道が断水しました。断水の原因は、水道管の破裂による漏水と凍結防止のための散水などの水道使用量が取水能力を大きく上回ったからでした。


漏水の原因は特に空き家の水道管で起こっており、約1400軒余りの空き家を点検し、止水作業を行うことで断水が解消したそうです。


このように1軒1軒の水道管の不具合により町全体で断水が起きるという大惨事が起こる可能性もあります。空き家に限らず、冬場に使用しない外の水栓は早目に凍結防止対策を行っていきましょう!


水道管が破裂するとはどういうこと?

水道管は経年劣化や凍結が原因で破裂することがあります。

特に寒冷地で水道管が凍結すると、水道管の中の水も凍ります。水は凍ると体積が増えますので、水道管を内側から圧迫し、破裂に至ります。


また地震などの強い衝撃が加わる事で破裂することもあります。長く使用している水道管であれば小さな衝撃でも亀裂がはいることがあります。


水道管が凍結・破裂してしまった時の対処法

水道管が凍結した場合の注意点

水道管が凍結した際は絶対に熱湯をかけないで下さい!熱湯をかけると水道管の中の水の体積が急激に増えて水道管が破裂してしまいます。


自然に溶けるのを待つ方が良いですが、もし急いで使いたい場合は、水道管全体にタオルや布をかぶせ、凍結部分にドライヤーの温風を当ててみたり、カイロなどを巻いてしばらく置いておきましょう。

水道管が破裂してしまったら・・・?

まずは落ち着いて、「止水栓」を閉めましょう。

止水栓を閉めないと、水がずっと漏れたままなので、水道代がかさんでしまいます。また浸水被害もふせぐこともできます。

慌てないためにも、前以て止水栓の場所を把握しておき、被害を最小限に抑えましょう。ただし、止水栓を閉めると家中の水道設備がすべて使えない状態になりますので、早急に水道業者に連絡しましょう。

止水栓の場所はどこにあるの?どうやって閉めるの?

戸建住宅の場合、戸建ごとに水道の元栓が設置されています。

元栓は、青色の四角いプラスチックまたは金属のフタで地中に埋め込んでいる水道のメーターボックスの中にあります。

閉め方は全国共通で、バブルを時計回りにまわします。締めすぎるとバブルが故障しますので自然にまわるところまでで留めておきましょう。

写真:金沢市企業局HPより

真冬の水道管の管理方法

対策①保温する

冬場は、むきだしになっている水道管や蛇口に、保温材・古い毛布・布きれなどを巻き付け、そのうえからビニールテープなどを巻いて凍結を防止しておきましょう。

長期にわたって使用しない家屋の場合は、凍結による漏洩や盗水を防ぐ上でも水抜きを行い、止水栓を閉めておきましょう。


こちらは輪島市HPより

タオルで巻いた後、梱包材・ビニールで防水
ビニール・テープで補強
風除けのために段ボールをかぶせるのも有効です

対策②水を出しっぱなしにする

どうしても冬場でも使用しないといけない水道の場合、凍らない様にポッキー1本分もしくは鉛筆の太さくらいの(約5~8mm程度)の水を出しっぱなしにしておくと凍結を防ぐことができます。

水道から出る水の温度は約5度なので、出しっぱなしにすることで凍る事がありません。一晩水を出しっぱなしにするのがもったいないときは、出した水をバケツに貯めておくと、掃除や洗濯の水として利用しましょう。




凍結するのは水道管だけじゃない?

もちろん凍結するのは水栓に限りません。

給湯器の配管も同様に外気に直接さらされていないか気を付けてみてみましょう。


実際に凍結した・・・金沢市T様

こちらは実際に当社で行った施工事例です。

2022年寒波の際にお湯が急にでなくなり異音がするので点検してほしいとお客様からご依頼がありました。

給湯器の配管の一部がむき出しの状態で凍結してしていました。保温材のまきなおし、凍結解消を行いました。

給湯器の配管の一部がむき出しの状態
保温材のまきなおし



お湯が出なくなった・・・野々市市 K様

こちらのお客様も、真冬にお湯が出なくなり、お風呂に入れないとのご連絡がありました。

給湯器の配管部分にほんのわずかですが隙間があり、凍結の原因になったようです。

配管部分に保温材は施工してあったのですが、つなぎ目の金具部分がわずかに露出していました
金具部分がみえる事の無いように保温材の巻き直しを行い、以降凍結が改善しました


いよいよ1月~2月は本格的な寒波がやってくる時期です。

水道管・配管の凍結防止対策をしっかり行い、生活のライフラインを守りましょう!

お湯が出ない?などの生活のお困りごとはヤマキシへご相談ください。

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