【春は侵入窃盗が増加?!自動車窃盗団から車を守る方法】
侵入窃盗は春に増加する?
侵入窃盗(空き巣など)は、秋と春に発生件数が増えます。
特に春は暖かい気温が続きくと外出する機会も増え、旅行やお花見などご家族でおでかけするお家が増えます。そのため長時間自宅を留守にしやすい時期になります。
また春は入学式や引っ越しする時期でもあり、お祝い用や引っ越し用に現金を保管しているお家も多いのではないでしょうか?
とてもあわただしい時期でもあります。うっかり鍵を閉め忘れたり、窓を開けっぱなしにすると、しっかりそのすきを狙って窃盗されてしまうようです。
また近年は家中の侵入と同時に、車の窃盗が大変増加しているそうです。
こちらは警視庁の犯罪統計資料の2022年の自動車窃盗件数の一部です。
2022年 自動車窃盗件数 | |
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富山県 | 17件 |
石川県 | 13件 |
福井県 | 7件 |
東京都 | 190件 |
千葉県 | 746件 (最も多い!) |
埼玉県 | 683件 |
神奈川県 | 461件 |
茨城県 | 615件 |
愛知県 | 698件 |
島根県 | 3件 (最も少ない!) |
人口が増えるにつれ、窃盗数は多くなるのは分かりますが、意外にも東京より、千葉・埼玉・神奈川・茨木・愛知県での盗難件数が多く、全体総数5762件のうちの55.6%を占めています。
盗難が多そうな東京は、監視カメラが多く、防犯対策のプロジェクトチームが組まれていることで窃盗が未然に防ぐことができるのだそうです。
また愛知県では近年、取り締まりの強化により車の盗難件数が減少しているそうです。
やはり「未然に防ぐ」ことが大事なんですね。
そこで今回のブログでは、侵入窃盗が多くなる時期に向けて、「大切な車を窃盗団に狙われない様にする対策」について書いていきたいと思います!
じつはしっかり下調べされている?
泥棒は、狙いをつけるために日ごろから町の様子を観察し、下調べしています。
あの家は9時から17時まで不在、あのお母さんは午前中だけパートに出かけている、あの家には大きな犬がいる・・などなど私たちよりご近所の生活スタイルの情報は詳しいと思った方が良いでしょう。
近年はグループ化(窃盗団)しており、下見役、見張り役、窃盗役など役割を分けて行い、巧妙に窃盗することが出来る仕組みとなっているそうです。
下見役は、家のポストや表札の見えにくい場所にマーキングしていきます。
見張り役、窃盗役はマーキングをみて絶妙なタイミングを狙って動きます。まさに犯罪が組織化しています。2年前の同じ時期にも、窃盗団についてブログに書いていますので、参考に見てください♪
情報参考:HOME ALSOK研究所・東京海上ディーアールHP・警視庁HPより
じつは、このブログを書くにあたって、私も家でマーキングされていないか調べたところ、車のサイドミラーの下の部分にシールが貼ってありました。
確か、「ヌ9」とプリントされたシールで、慌てて友人に相談したところ、友人の車のサイドミラー下にも同じように文字が書かれたシールが貼ったそうです。
しかしそれは、生産ラインで誤組付けしないための仕分けシールでした。
こちらはご自身で剥がしてOKだそうです。
しかし、手書きのものだったり怪しいと感じたらすぐ剥がことをおすすめします。
狙われた車はどんなマーキングをされるのか?
じつは、車の窃盗も何かしらのマーキングがあるといわれています。マーキングは窃盗団のサインになりますので、これからいくつか例を挙げますが、もし似たようなマーキングを見つけたらすぐに取り除き、定期的に点検するようにしましょう。
車の付近に空き缶やペットボトルが置かれている
空き缶やペットボトルは主にタイヤまわりに置くことが多いそうです。持ち主が毎日車を使っているか、どのくらいの頻度で使っているかを確認するためにも有効な手口になります。
もし、空き缶が置かれていたら、その車は窃盗犯に目を付けられているかもしれません。
チラシや名刺が車のどこかに挟まれている
こちらも車の使用頻度を確認するための手段になります。枚数が多ければその分、車を使っていないという証拠になりますので、当然狙われやすくなります。
見つけたらすぐに処分してしまいましょう。
不審なエアタグが車についていたもしくは車中にあった
最近の窃盗は、巧妙かつ進化しています。
紛失防止のために開発されたグッズであるエアタグなどをターゲットとなる車に忍ばせて、長時間駐車している場所を把握したりタイミングを見計らったりするそうです。
とても便利なエアタグですが、窃盗する側が窃盗する事前準備に利用しているケースもあるそうです。
実際にエアタグを車に取り付けられていた方のブログを見つけました。
数日、空港に車を駐車しており、車の後ろタイヤの近くに磁石がついたケースに入ったエアタグが取り付けられていたそうです。エアタグは車の下から手を伸ばせば簡単に届く場所だったそうです。
公共の駐車場でターゲットとなったようですので、駅や空港などに長時間駐車した際は、見覚えのないエアグが付けられていたり、スマートフォンの表示に「近くにエアタグがある」などが出ないか注意して見る必要がありますね。
車の盗難対策の一例
マーキングや怪しい物があった場合は、事前に窃盗されるのを防ぐために、とにかくやれることを全てやっておきましょう。
・空き缶・石・チラシなどのマーキングを取り除く
・車を移動させる
・防犯グッズを利用する
・追跡用GPSの設置
・警察へ通報・見回りを強化してもらう
・カーポートやガレージの設置
まずはすぐにこれ!
まずは、マーキングをすぐに取り除きましょう。車の付近に目立つ石や空き缶などがあれば、すぐに取り除き、念のため写真を撮っておきましょう。
そしてターゲットから外れるために、車を駐車する場所を変えましょう。ご親戚、ご友人宅にもし1台分の駐車スペースがある場合はしばらく停めさせてもらいましょう。
もし、車の駐車の移動が困難であれば、出来るだけ早くガレージやカーポートの設置をおすすめいたしますが、その間も車の窃盗を防ぐための便利グッズを利用しましょう。
近年、車の盗難防止の為にグッズは色々と販売されており、どれも数千円~数万円と手ごろな価格で簡単に手に入る様になっています。
ハンドルやタイヤのロックや、監視カメラが目に入ることで、ターゲットにされにくくなります。特に高級車や人気車種に乗っているけれども、ガレージや車庫に入れていない場合は活用していきましょう!
ガレージやカーポートを設置する
一度狙われてしまうと、またターゲットになりやすいので、できればカーポートやガレージなどを設置する方がよいでしょう。
屋根・壁・シャッターで囲まれた車は狙われにくいという調査結果が出ているそうです。
また、ガレージやカーポートを設置する際、ついでにセンサーライトや防犯カメラなどを設置するとより安心です。
3つのガード
窃盗は年々巧妙になっており、また集団で行ったり組織化したりしています。
リレーアタックや、CANインベーダーなどという新しい盗難手口も年々増加しているそうです。
リレーアタックとは?
マートキーが発する微弱な電波を拾い、特殊な機器を経由して増幅した電波を2人目、3人目に中継しながらドアのロックを外してエンジンを動かす手法です。2017年頃から増加しているそうです。
CANインベーダーとは?
車の制御システムに接続し、車外から操作する機器「CAN(キャン)インベーダー」を使用し、物の数分でエンジンを始動させます。
これらの新しい手口を見ると聞きなれない専門的なやり方で進化していて、対策しても不安ですよね。。。しかし、異なる3つのタイプの対策を組み合わせることで、ガードが堅いことをアピールでき、窃盗グループの狙いから外れやすくなると言われています。
とにかく窃盗されにくい状態を作り、窃盗に目を光らせていることをアピールするだけでもターゲットになりにくくなります。逆に無頓着であればあるほど狙われる隙を作っていることを見抜かれます。
しっかりと暖かくなる前に、しっかりと対策を行いましょう!