用途で選ぶカーポート!種類やメーカー別に選び方・注意点をご紹介!

近年、カーポートは種類が多く、機能性にも富んでいます。
多種多様な中からどのタイプがお家に合っているのかわからなくなりますよね。デザインも色々あるため目移りしてしまい、なかなか決められません。

ヤマキシで水まわりに次いで依頼が多いのは、物置とカーポートのエクステリアになります。たくさんのお客様宅のカーポートのご依頼で感じたことは、カーポートを設置する際に大切なのは、安全性や使い勝手、敷地条件に適しているタイプを選ぶ事です♪

そこで今回のブログではどのタイプが適したカーポートなのかを1つ例にして、シュミレーションしてみました(^^)/

参考になれば幸いです。

皆さんはどのような目的でカーポートを設置しますか?

「車を停めて置ける場所」ならカーポートなしでも大丈夫です。

しかし、そのほかの用途があるからこそカーポートが必要だと感じている、もしくは何かすでに用途が決まっているのではないでしょうか?

カーポートを必要とする目的の中で、まずはどういう目的で設置したいのかの順位をつけてみてください。
分かりやすく参考としてヤマキシのペルソナキャラクターである「家さん」ご一家でシュミレーションしてみました!


家さん一家 旦那様47歳・奥様40歳そして12歳の双子の女の子がいます。

今回、家さんのお家には駐車スペースはあるものの、カーポートは長い間ない状態でした。今年こそは!とカーポート設置に踏み切りました。

ますは、カーポートをなぜ設置したいのかと、設置したい理由の順位をつけてもらいました。


①雨に濡れずに玄関までいきたい

②積雪の心配をせず車を収納したい

③紫外線による車の劣化を防ぎたい

④出し入れしやすいように設置したい

⑤2台以上の複数台を停めたい

⑥洗濯物を干せるようにしたい

⑦カーポート下でバーベキューなどをできるようにしたい

⑧物置の用途と兼ねて設置したい

⑨インナーガレージのように建物の一部のように設置したい


このように条件に優先順位をつけることで、様々なカーポートの中から選びやすくなります。
こちらの条件に合ったカーポートをいくつかピックアップしてみました。


LIXILカーポートST *耐積雪強度 最大200cm相当!強い味方です!
YKK エクスティアラ シリーズ *まるでエントランスのようです♪
三協アルミ G1-R *地域の積雪量に合わせた強度設計!とにかく強い!
三協アルミ スカイリードZ *100㎝の積雪にも対応!

なぜこちらの4種類をピックアップしたのか下記で詳しく説明いたします。また、気を付けなければならない点も挙げてみました(^^)/


カーポートの位置と屋根を工夫する

①雨に濡れずに玄関までいきたい

まず第一条件である、「雨に濡れずに玄関に入れる」となると、カーポートの屋根が玄関まで続いているように設置するか、カーポートの屋根が雨除けとなるよう、玄関アプローチを覆いかぶさるタイプを選ばなければなりません。


たしかにお子さんが小さかったり、荷物の出し入れが合ったりするといちいち傘をさすのが面倒ですよね。屋根があるとゆっくり作業ができ、足も濡れないので安全に歩行もできます。


玄関アプローチに屋根が覆われることで、玄関が暗くなる可能性もあります。
北側にもともと玄関がある場合はそこまで変化は見られないかもしれませんが、もし南側に玄関があったり、日当たりの良い玄関だった場合は印象が変わることがあります。

一度カーポートを設置してしまうと、簡単には動かせません。
設置前に玄関アプローチにタープや遮光のシートなどをかけてみて一度シュミレーションしてみてください。


敷地条件と出し入れのしやすさ

②積雪の心配をせず車を収納したい

玄関アプローチに屋根ができることで、玄関をでてすぐ雪かきなんてことはなくなります。車の屋根に雪が覆いかぶさることもなくなり、大切な車を守ることができます。

2018年、福井県嶺北地方・石川県加賀地方を中心に記録的な大雪でしたが、この時は37年ぶりに140cmを超える積雪が観測されたそうです。ヤマキシにも雪による重みでカーポートやサンルームの屋根が落ちて壊れたということで修理のご依頼が殺到していました。

カーポートを設置することで雪かきも大幅にする必要がなくなります。


③紫外線による車の劣化を防ぎたい

車の塗装は、「紫外線」や「鉄粉」、「鳥のフン」、「水垢」などによって劣化します。鳥のフンには強い酸性の消化液が含まれておりボディーに付着したまま放置しておくと、塗装を溶かしてしまいます。酸性雨も劣化する一つの原因です。

しかし、一番やっかいなのが「紫外線」です。完全に紫外線から守るというわけにはいきませんが、駐車している間だけは、カーポートがあれば上からの紫外線からは守れます。

経年劣化で色褪せするのは仕方ないですが、できれば長持ちさせたいですよね。


④出し入れしやすいように設置したい

次に、「車が出し入れしやすい」という条件が④番目にあります。

複数台の駐車になりますと、十分な駐車スペースが必要になります。
またスペースや敷地条件などの問題もありますが、基本的には縦列駐車ではなく、並列駐車の方がスムーズに出し入れできます。

また、運転技術に自信のない方や、夜に駐車する時間帯が多い場合は、直角駐車のほうが安心です。

※図 三協アルミHPより

この条件は、カーポートを設置する際に最初の段階から施工会社へ伝えましょう。

カーポート設置の際には近隣のトラブルを未然に防ぎましょう。

隣家とカーポートが近すぎて雪や雨が隣の敷地内に落ちると、クレームになることが多くあります。
なるべく止めやすくはしたいのですが、敷地ぎりぎりで設置するのは避けましょう。

また日当たりが悪くなりクレームが出る場合もあります。日当たりの配慮も忘れずにご注意ください。



設置条件

⑤2台以上の複数台を停めたい 

こちらの条件に付いてですが、

「いまは2台停められれば大丈夫」と思っても、将来を見据えて台数とサイズを決めた方が良いでしょう。


中学生や高校生のお子様がいる場合は、自転車を停めて置ける場所も必要になります。車の免許を取ったお子様がいる場合は、車のタイヤを保管する場所も必要となってきます。


お子様の成長に合わせてカーポートを変えるとなると大きな出費となりますので、予め最初に計画して設置することをおすすめします。



カーポートの高さはについてですが、どれくらいの高さのものをみなさん設置しているのでしょうか?

YKKで比較してみましょう。
標準で2000mm、ハイルーフで2335mm、ハイロングで2800MMとなっています。

軽自動車やセダンですと普通の高さで十分ですが、大き目のRV車になるとハイルーフの方がおススメです。またアウトドアが趣味でカーキャリアなどを設置している場合はハイロングを選ぶと使いやすいかと思います。


こちらは玄関の高さまたは玄関アプローチの構造なども含めて施工会社と決めた方が良いでしょう。

※写真:YKKホームページより

プライベートを確保する

⑥洗濯物を干せるようにしたい・⑦カーポート下でバーベキューなどをできるようにしたい

これらの条件は、プライベート空間としてもカーポートを使用したいと考えている場合になります。路面に接した位置にカーポートがあると丸見え状態になってしまいますのでやはり工夫が必要になりますよね。


しかし、洗濯物を乾かすためにも風通しは必要ですし、バーベキューの際にも密封した空間では行えません。

そこでオススメなのが、サイドパネルです。サイドパネルを設置することで、道行く人からの視線はもちろん、紫外線や熱、雨風除けにもなります。


LIXIL リフォームHPより

こちらの写真はクリアですが、最近ではブラックかかったものや、透過しない種類もあります。

費用が掛かりますが、両サイドに設置も可能です。

正面が開いているので、風通しは良いかと思いますが、もし正面からの視線が気になる場合は、シャッターやゲートなどを設けることで解消できます。


LIXIL ゲート
LIXIL シャッター

サイドパネルは種類も色々あります。

波板・平板タイプは低価格です。下記の写真のように両サイドとバックを3面を覆うことも可能です。

波板タイプ
平板タイプ

予算に余裕があればワンランク上のデザインタイプですと、いっきに雰囲気が変わります。
デザインタイプは後付けできない場合が多く、設計からしなければいけない場合もありますので、ご注意ください。

デザインタイプ YKKセレクトラインタイプ
デザインタイプ LIXILプラスG

サイドパネルを設置する際に注意したいのが、風の影響を受けやすくなる点です。


隣家に並んでいる場合はさほど影響されませんが、周りに何もない状態ですと、いままで通り抜けていた風がパネルに当たります。台風などの影響で甚大な被害を及ば差ない為にもサポート柱を設置することをおすすめします。


積雪に備える

カーポートの素材

カーポートの材質で圧倒的シェアが高いのは、アルミ製です。スチール製や木製、鉄製などの材質もありますが、軽くて丈夫なアルミ製はメンテナンスがほぼ要らず、デザイン性にも優れています。

また安価でスタイリッシュなことから人気があります。

ガレージなどの積雪に耐えられる標準設計は「20cm」だそうです。

積雪の多い北陸は積雪100cmは耐えられるよう設計されたものを選ぶ方が良いでしょう。
屋根がポリカーポネートなどの素材の場合、強度が北陸の積雪に耐えられない可能があります。
また支える柱も4本ではなく6本タイプにすると安心です。

積雪にしっかり耐えられる設計のカーポートをぜひお選びください。


ガレージ

ガレージとカーポートの違いについてですが、基本的な構造が大きく異なります。
カーポートは屋根とそれを支える柱が建っているもの・ガレージは屋根と三方に壁があり前方にはシャッターなどが付いています。

またガレージは基礎工事が必要になります。基礎工事が入る建物には固定資産税がかかってきます。

※自治体により三方囲まれたカーポートの場合でも税金がかかる場合がありますのでこちらも事前にお調べ下さい。

⑧物置の用途と兼ねて設置したい・⑨インナーガレージのように建物の一部のように設置したい

費用はかかり掛かりますが、ガレージは物置としても利用でき、プライベート空間としても利用ができます。

LIXILスタイルコート

ガレージまで建てなくとも、スペースや設置次第で条件が整うこともあります。
こちらは実際のヤマキシのお客様に施工した事例です。

LIXIL カーポートST3000 (柱6本 間口6084㎜ 奥行5453㎜)シャイングレー色

ちょうど隣接する箇所に石積とフェンスがあり、プライベートも守れています。

また奥にもともと物置が設置してあり、今回はその手前にカーポートを設置しました。


どのカーポートにするか決まりましたが?

今回は「家さん」のご希望に沿ったカーポートを提案してみましたが、いかがだったでしょうか?

カーポートは様々な種類があります!

より良い生活スタイルを送るために、ぜひお家にあったカーポートをお選びくださいませ(^_-)-☆

ご相談はお近くのヤマキシまで!スタッフ一同お待ちしております(^^)/

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