トランプ関税が「我が家のリフォーム」に影響!?賢く備える秘訣とは?!

遠い異国の話が、実はあなたの「家」に直結!?

こんにちは!石川県・福井県でリフォーム施工をしているヤマキシです!

今回のブログはトランプ関税によるリフォーム業界の影響について少し触れてみたいと思います!

「皆さまも終日ニュースで話題の『トランプ関税』『貿易摩擦』といった言葉、よく耳にされる機会が増えたのではないでしょうか?少し遠い世界の出来事のように感じるかもしれませんが、これからトランプ関税は私たちの生活に確実に影響が出てきます。そして大なり小なり、リフォーム業界も影響されると言われています。


思わず『本当かしら?』と思っている皆様!!

大企業のお話であればまだしも、まさか、長年暮らした我が家のキッチンやお風呂を新しくする費用にまで関わってくるなんて、確かにまだ想像はしにくいかと思います。


では、一体リフォーム業界では影響が出るのでしょうか?

知っておきたい!リフォーム費用が「あれっ?」高くなるワケ!

トランプ関税により及ぼすリフォーム業界での影響は、大きく2つあります。

「材料費の高騰」「長期化する工事」です。主にこの2つの要因により、リフォーム費用にもさまざまな影響が出てくると言われています。

材料費の高騰

お家のリフォームに使う材料や設備の多くは、海外からの輸入品に頼っています。フローリング材、壁紙、キッチン、お風呂…これらは、世界中の工場から日本に運ばれてきます。


もしアメリカがこれらの輸入材料に高い関税をかけると、その関税分が製品の値段に上乗せされます。


例えば、アメリカからの木材に関税がかかれば、日本全体の木材の値段が上がる可能性があります。鉄やアルミなどの国際価格も不安定な今、関税が加われば、建材や設備機器の価格上昇は避けられないでしょう。


材料費が高くなると、当然ながらリフォーム工事の費用全体も上がってしまいます。


長期化する工事

次に心配なのは、「工事の期間が長くなること」です。


これはロシアとウクライナの戦争が始まった際にも同じような現象がありました。 必要な材料がなかなか手に入らず、届くのが遅れ、「あのキッチン、数ヶ月待ちです」「海外製の床材、いつ入荷するかわかりません」という状況が起こりえます。ちょうどその頃リフォームだけではなく、車の購入を考えていた方も同じ思いだったかと思います。



材料が届かなければ、工事は途中で止まってしまいます。そうなると、予定よりも工事期間が大幅に長くなり、仮住まい期間が伸びたり、工事中の不便な生活が続いたりして、私たちにとっては大きなストレスになってしまいます。


ピンチをチャンスに!国産材と新しい技術で「我が家」をつくる

「このような状況では、今後リフォームできるの?」と、ご心配になられたかもしれませんね。

しかし、悪い事ばかりではありません!


日本のリフォーム業界は、この貿易摩擦の波をただ見ているだけではなく、様々な新しい動きがあります。


それは今後の日本の住まいづくりを、より強く、より賢明な方向へと導く可能性を秘めています。この「ピンチ」を「チャンス」に変えるための、具体的な取り組みをいくつかご紹介しましょう。


まずは、国産の材料を積極的に活用する

リフォーム業界ではこれまで、海外から比較的安価な材料が大量に輸入されておりましたが、もしその材料が高騰したり、安定して手に入りにくくなったりするなら、日本国内で作られた材料をより積極的に利用していこう、という流れにあります。

例えば、木材。日本の国土の多くは豊かな森林に恵まれておりますね。

これまで十分に活用されてこなかった、森林を健全に保つための間伐材や、少し形が悪くても品質には問題のない未利用材などが、これからはもっと使われるようになるかもしれません。


セメントや石膏ボード、ガラスといった基本的な建材に関しても、国内で生産されているものの需要が高まり、日本のメーカーがより一層競争力を高めることにも貢献するでしょう。 


新しい材料の開発と導入

二つ目は、「新しい材料の開発と導入」です。

LIXIL参考:ファブリックトイレの開発

これまで使っていた海外製の材料が高騰したり入手困難になったりした場合に備え、別の素材で代替する技術や製品の開発が求められています。これは単なる「代用品」というだけでなく、より高性能で、環境に優しく、あるいはコストパフォーマンスに優れた「次世代の材料」が生まれるきっかけにもなっています。


現段階でも、具体的な導入の動きがいくつか見られます。


例えば、外壁塗装に使用される塗料に関しても、日本で調達可能な原料から作られる植物由来の塗料や、耐久性に優れた無機塗料などが注目されています。特に、光触媒塗料のように、塗るだけで空気をきれいにする機能を持つものや、カビや汚れがつきにくい機能性塗料なども開発が進み、リフォーム後のメンテナンスコスト削減にも繋がっています。


また、使用済みプラスチックを再利用した「再生木材」や「再生プラスチック建材」が、ウッドデッキ材やフェンス、外壁材などに使われるケースも増えてきました。


これらは耐久性が高く、メンテナンスの手間が少ないというメリットもあります。古紙や木くずなどを原料とした木質ボード(MDFやパーティクルボード)も、家具の部材だけでなく、壁や床の下地材としてもその用途が広がっています。これらは、限りある資源を有効活用し、環境負荷を低減する取り組みとして、注目されています。


「建設用3Dプリンティング」の動向も注目!

さらに、未来を見据えた技術として、「建設用3Dプリンティング」の動向も注目に値します。


現時点では、主にコンクリート製の構造物や、限定的なパーツの製造に用いられることが多いですが、国内でも数社がこの技術を用いた建築物の実証実験を行うなど、将来的な可能性を探っています。


例えば、複雑な形状のパーツを現場で直接製造したり、プレハブ部材の効率的な生産に応用したりすることで、輸送コストや人件費の削減に繋がる可能性を秘めています。

まだ住宅全体のリフォームに広く適用される段階ではありませんが、特定の部位の補修や、オーダーメイドの建材製造など、ニッチな分野での導入が期待されています。


そして、これらの変化を力強く後押しするのが、「技術革新」です。リフォーム業界においては、設計、施工、資材管理など、あらゆるプロセスにおいて一層の効率化が求められます。ゆくゆくは施工現場でのロボットやAI(人工知能)の活用により、省人化や工期の短縮が図られ、熟練工不足や人件費高騰のリスクを軽減することも期待されます。

このように、日本のリフォーム業界も、私たちと同じように、この変化の波に真剣に向き合い、日本の材料をもっと使ったり、新しい技術を開発して工事を効率化したりと、様々な努力を重ねています。

これらは、単にコストを抑えるためだけでなく、日本の住宅の質を高め、快適な暮らしを届け続けるための、課題でもあり、大切な取り組みとして動いています。


もちろん、全ての材料を国産に切り替えることは容易なことではありませんし、供給量や価格、品質の面で、もすぐに解決できる課題ばかりではないでしょう。しかし、日本の森をもっと効率的に活用したり、材料の流通システムを改善したりと、国や業界全体で多角的な工夫が始まっています。



人気のエコキュートや内窓施工に影響は?

この材料費高騰や工期延長の波は、近年人気のエコキュートや内窓といった省エネ設備にも影響する可能性があります。


エコキュートには、海外製の精密な部品が多く使われています。もし、その部品の材料に高い関税がかかることや、半導体の供給不足が続けば、エコキュート本体の価格が上がってしまうことも考えられます。


内窓のフレームに使われる樹脂やアルミ、そしてガラスも、国際的な材料価格に左右されます。特に、樹脂の材料や高性能ガラスの製造に必要な特別な原料が高関税の対象となったり、エネルギー価格の高騰で製造コストが上がったりすれば、内窓の価格も上昇する可能性がございます。


どちらも初期費用はかかりますが、長い目で見ると毎月の光熱費を大幅に削減できます!そして今年度は国から補助金も交付されていますので、関税により値上がりする前に施工される方がお薦めです。


賢いリフォームで「我が家」の未来を!

遠い国のニュースだと思っていたトランプ関税が、意外にも私たちの暮らし、特に大切なお住まいのリフォームにまで影響するかもしれない、ということが、少しでもお分かりいただけたでしょうか。


まず一番は、「しっかり情報収集をする」ことは重要です。


資材の価格がどう動いているのか、各リフォーム会社がどんな資材をどこから仕入れているのか、そしてどのようなサービスを提供してくれるのか、常に最新の情報を把握するよう努めましょう。


複数のリフォーム会社から見積もりを取るのはもちろんのこと、使用される資材の産地や種類、もしもの時の代替品があるかなども、どうぞ遠慮なくご質問ください。工事の期間や、工事が終わった後の保証についても、ご納得がいくまで詳しくお聞きになることが大切です。



次に、「予算に少し余裕を持たせること」もポイントです。


資材高騰のリスクを考慮し、当初の予算に若干のゆとりを持たせたり、あるいは、資材価格の変動によって計画を調整できるよう、柔軟なプランを立てておくのが賢明な選択です。


例えば、「ここだけは譲れない!」という部分はしっかり予算を確保しつつ、それ以外の部分は、もし値段が上がった場合に備えて、代替資材や工法の選択肢も検討できるようにしておくと安心ですね。


そして、長期的な視点で『未来への投資』としてリフォームを考える」ことも必要です。

ただ見た目を新しくするだけでなく、お住まいの性能が向上するリフォームに、工夫していきましょう!

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