リフォーム、ちょっと待って!避けるべき時期とは?【北陸の気候と繁忙期に注意】

石川県・福井県でリフォーム施工を行っているヤマキシです!


本日、日本気象協会が関東甲信と北陸、東北南部の3つの地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。

北陸は平年と比べて5日早く、去年より13日早い、「早い」梅雨明けだそうで、日本で残る梅雨明けは東北北部のみとなりました。

実は昨日、「梅雨の時期にリフォームして大丈夫なの?」という問い合わせがありました。

確かに雨が相当激しくなり、避難勧告が出たり、2次災害が出るような場合はもちろん工事は中断しないといけませんが、そういうことがない限りは基本的にヤマキシはお約束の日時にお伺いします。


予定通りに工事が進まないと不安になる方もいらっしゃるかと思います。思い切ってリフォームに踏み切ったはいいが、施工時期が運悪く豪雪の日だったり台風の直下だったり・・・(そんなこともあります)


リフォームを決断するのに思い切りも必要ですが、事前に計画的にリフォームすることはとっても大事なことです。


「この時期は避けた方が賢明」なタイミングは、北陸の気候条件やリフォーム業界の繁忙期が大きく影響します。知らずに進めてしまうと、後悔したり、余計な出費がかさんだりする可能性も。



そこで、今週のブログでは、快適で納得のいくリフォームを実現できるよう、地域特性も踏まえながら、

「リフォームしてはいけない・おすすめできない時期」について、詳しくお伝えしていきます。


 気候と天候:北陸の冬と梅雨は要注意!リフォームの品質を左右する「時期」

まず、北陸に住む私たちにとって最も影響が大きいのが「気候と天候」です。ご存知の通り、冬は雪が多く、夏には梅雨があります。

これらの時期は、リフォーム工事に様々な制約をもたらします。

真冬の厳寒期(12月〜3月上旬):工事の遅延と品質低下のリスク

北陸の冬は、時に想像を絶する厳しさがあります。

雪が降り積もり、気温が氷点下になる日も珍しくありません。

このような真冬の時期は、特に外回りのリフォーム工事には細心の注意が必要です。

コンクリート・モルタル工事の品質低下: 外構工事や基礎工事などでコンクリートやモルタルを使用する場合、気温が低いと硬化に時間がかかり、強度が出にくくなることがあります。


凍結・融解を繰り返すことでひび割れが発生しやすくなるなど、品質に影響を及ぼす可能性も。


塗装工事の不向き: 外壁塗装や屋根塗装も、冬場は避けるべき工事の一つです。塗料は適切な温度下で乾燥させることで本来の性能を発揮します。低温環境では乾燥が遅れたり、ムラになったりするだけでなく、塗膜が剥がれやすくなるなど、耐久性が低下する恐れがあります。


足場設置の危険性: 雪や凍結によって足場が滑りやすくなり、職人の安全が確保しにくくなります。強風が吹けば、足場が倒壊するリスクも高まります。


工事の遅延: 降雪や路面凍結によって、工事車両の通行が困難になったり、職人の移動に時間がかかったりすることで、工事全体のスケジュールが遅延する可能性が高まります。結果的に、引き渡しが遅れ、その間の仮住まい費用などが余計にかかることも考えられます。


暖房費の増加: 窓や壁の断熱工事など、家全体を覆うような工事の場合、工事中は窓や壁が一時的に開いた状態になることがあります。この時期に工事を進めると、室内の熱が逃げやすく、暖房費が大幅に増加する可能性があります。


【真冬のリフォーム、あえて選ぶなら…】 どうしてもこの時期にリフォームが必要な場合は、水回りの改修や内装工事など、屋内で完結する工事に限定するのが賢明です。ただし、それでも職人の手配がつきにくかったり、暖房費がかさんだりする可能性はあります。


梅雨の時期(6月〜7月中旬):湿気と雨が招くトラブル

梅雨もまた、リフォームにとっては悩ましい時期です。ジメジメとした湿気と、連日の雨は、様々な問題を引き起こす可能性があります。

塗装・防水工事の品質低下: 外壁塗装や屋根の防水工事など、外装に関わる工事は、雨が降ると作業が中断されます。湿気が多い環境では塗料や防水材の乾燥が不十分になり、本来の性能を発揮できなかったり、カビの発生を促したりする恐れがあります。


木材の品質劣化:木材を使用する工事、例えばウッドデッキの設置や構造材の交換などでは、雨に濡れることで木材が変形したり、腐食しやすくなったりするリスクがあります。


内装工事への影響: 湿気が多いと、壁紙の接着剤の乾燥が遅れたり、床材の伸縮に影響が出たりすることもあります。特に、高価な自然素材を使用する場合などは、より注意が必要です。


工事の遅延: 雨天による作業の中断が頻繁に起こるため、工事全体のスケジュールが大幅に遅れる可能性があります。


【梅雨のリフォーム、あえて選ぶなら…】 梅雨の時期も、真冬と同様に屋内で完結する内装工事であれば比較的影響は少ないです。しかし、換気をしっかり行い、湿気対策を怠らないことが重要になります。


業界の繁忙期:価格高騰と職人不足のリスク

気候以外にも、リフォームの時期を考える上で重要なのが「業界の繁忙期」です。

特定の時期に工事が集中することで、様々な問題が発生する可能性があります。

年度末(2月〜3月):駆け込み需要で価格高騰?

企業や官公庁の予算消化、年度内の完了を目標とするプロジェクトなど、年度末は様々な分野で駆け込み需要が発生しやすい時期です。リフォーム業界も例外ではありません。



価格の高騰: 多くの人が同時期にリフォームを依頼することで、業者側の需要が高まり、見積もり価格が高くなる傾向があります。


職人の手配困難: 熟練の職人は限られています。需要が集中することで、優秀な職人の確保が難しくなり、工事の質が低下したり、工期が延びたりする可能性があります。


希望の工期が取りにくい: 業者も多くの案件を抱えているため、お客様の希望する工期に合わせることが難しくなることがあります。


転居シーズン(3月〜4月):引越しと重なる混乱

年度末から新年度にかけての3月〜4月は、転勤や進学などで引っ越しが集中するシーズンです。

この時期にリフォームと引っ越しが重なると、大きな負担がかかる可能性があります。



仮住まいの手配困難・高騰: 引っ越しシーズンと重なるため、仮住まいとして利用する賃貸物件の確保が難しくなったり、家賃が高騰したりすることがあります。


引越し業者・運送業者の手配困難・高騰: 引っ越し業者も繁忙期となるため、希望の日程で予約が取れなかったり、料金が高くなったりします。


精神的・肉体的負担: リフォーム中の仮住まいへの移動、荷物の整理、新居への引越しなど、多くのタスクが同時進行するため、精神的にも肉体的にも大きな負担となる可能性があります。


大型連休前(GW・お盆前):突貫工事や手抜き工事のリスク

ゴールデンウィークやお盆休み前は、「連休中にリフォームを終わらせたい」「連休中にきれいな家で過ごしたい」という需要が高まります。この時期も、計画性が重要になります。


突貫工事の可能性: 短期間での完成を求められるため、業者によっては無理なスケジュールで工事を進めることがあります。これにより、工程が不十分になったり、確認作業がおろそかになったりして、結果的に手抜き工事につながるリスクがあります。


職人の疲労: 繁忙期で連日忙しく作業している職人は、疲労が蓄積し、ミスを起こしやすくなる可能性も否定できません。


緊急時の対応が遅れる可能性: 連休中に工事が中断したり、万が一の不具合が発生した場合、職人や業者の手配がつきにくく、対応が遅れる可能性があります。

イベント・ライフステージの変化:大きな出費が重なる時期は避ける

リフォームは決して安価な買い物ではありません。ご自身のライフステージや、ご家族のイベントと重なる時期は、慎重に検討することをおすすめします。

お子様やお孫様の進学・結婚:教育費や結婚資金との兼ね合い

教育資金との兼ね合い: 大学入学や留学など、多額の教育資金が必要な時期にリフォーム費用が重なると、家計を圧迫する可能性があります。


結婚資金との兼ね合い: お孫様の結婚式費用や新生活の援助など、まとまったお金が必要になる時期は、リフォームを一時的に見送ることも検討しましょう。

家族の介護が必要になる時期:介護リフォームと見据えた計画を

ご家族の介護が必要になったり、将来的にその可能性が出てきたりする時期は、安易なリフォームは避けるべきです。


介護保険適用リフォームの検討: 介護保険が適用されるバリアフリーリフォームは、事前に自治体への申請やケアマネージャーとの相談が必要です。


一般的なリフォームとは異なる手順が必要となるため、計画なしに進めてしまうと、後で「もっとこうすればよかった」と後悔する可能性も。


将来を見据えた間取りの変更: 手すりの設置、段差の解消、引き戸への変更など、介護を見据えたリフォームは、一般的なリフォームとは視点が異なります。


この時期に安易なリフォームをしてしまうと、後からまた工事が必要になるなど、二度手間になってしまうこともあります。

補助金・減税制度:賢く利用するなら情報収集を!

国や地方自治体では、リフォームに関する様々な補助金や減税制度を設けています。

これらの制度は、利用できる時期や条件が定められていることがほとんどです。


情報収集不足による機会損失: 「知らなかったから利用できなかった」ということがないように、リフォームを検討し始めたら、まずは利用できそうな補助金・減税制度について情報収集を行いましょう。お住まいの地域の独自の制度もありますので、情報を確認することが大切です。


申請期間の考慮: 補助金には申請期間が設けられていることが多く、期限を過ぎると申請できません。また、予算には限りがあるため、早めに申請が締め切られることもあります。


制度変更の可能性: 補助金や減税制度は、年度によって内容が変更されたり、廃止されたりすることがあります。最新の情報を常に確認するようにしましょう。


【補助金・減税制度を最大限に活用するなら…】

幸いにも2025年度、リフォームする際に国からの補助金・減税制度があります。(※リフォーム箇所により異なります)信頼できる業者に相談し、賢く制度を利用しましょう!


まとめ:北陸で「避けるべき」リフォーム時期

ここまで、リフォームを避けるべき時期について詳しく解説してきました。より良いリフォームを実現するために、最後にポイントをまとめます。

真冬(12月〜3月上旬): 外装工事は品質低下・遅延のリスク大。内装工事は可だが暖房費に注意。


梅雨の時期(6月〜7月中旬): 塗装・防水工事は品質低下・遅延のリスク大。湿気対策を万全に。


年度末(2月〜3月): 駆け込み需要で価格高騰・職人不足の可能性。


転居シーズン(3月〜4月): 仮住まい・引越し業者の手配困難・高騰、精神的負担増。


大型連休前(GW・お盆前): 突貫工事・手抜き工事のリスク、緊急時の対応遅延の可能性。


大きなライフイベントと重なる時期: 教育費や介護費用など、将来を見据えた資金計画を。

では、いつが「おすすめ」なの?

ここまで避けるべき時期をお伝えしてきましたが、では一体いつリフォームを進めるのが良いのでしょうか?

北陸の気候を考えると、春(4月〜5月)と秋(9月〜11月)が比較的おすすめです。


この時期は、気温が安定しており、雨も少ないため、外装・内装問わず、様々なリフォーム工事に適しています。職人の手配も比較的つきやすく、じっくりと計画を進めることができるでしょう。

後悔しないリフォームのために

リフォームは一生に何度も経験することではありません。


だからこそ、後悔のないよう、じっくりと計画を練り、信頼できるリフォーム会社を選ぶことが何よりも大切です。


今回の情報が、皆様のリフォーム計画の一助となれば幸いです。

もしご不明な点や、さらに詳しく知りたいことがございましたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。

あなたの夢のリフォーム、応援しています!

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