10分でできる!自分でできる!簡単!エコキュートの点検・メンテナンスをご紹介♪
寒波がやってくると、ヤマキシでは給湯器のトラブル・修理・買い替えのご依頼が、とても多くなります。
不具合が見られる給湯器の大体が、使用して10年前後の老朽化がすすんだ給湯器です。
動かなくなった・お湯が出ない・エラーが出ているなどなど…
様々な不具合がいきなり現れて、お客様も大変お困りの状態です。
冬場は壊れてから依頼すると、順番待ちや機器の在庫入荷待ちなどで何日も待たなくならない場合があり、寒い冬場は大変生活に支障がでてしまいます。
氷点下になると給湯器はかなりの負担を抱えます。たとえまだ設置して間もない給湯器だったとしても、寒波が訪れる前にしっかりご自身で点検しておき、いざという時のために対策をしておきましょう!
そこで今回のブログでは、エコキュートのメンテナンス3つを紹介いたします♪機器に疎いし、なんだか難しそうだな、と思われがちですが意外と手間も少なく簡単です!またメンテナンスや点検はメーカーや業者に依頼すると有料となってしまいますが、ご自身で行うと費用もかかりません。
ブログでは3つのメンテンナスについても1つ1つ、なぜ必要なのかも解説しています。
そして、その3つのメンテナンスとは、こちらです↓↓↓
①「漏電」点検で備えよう。
②「逃し弁」が故障していないか確認しよう。
③「水抜き」でタンク内をきれいにしよう。
これらの3つは慣れてくると、作業時間はトータルで10分ほどでできるようになります。とても簡易的なので、定期的に(年に2~3回)行いましょう。
しっかり自己メンテナンスを行う事で、急なトラブルを防ぎ、いつまでも綺麗なタンク内を保つことができます。メンテナンスがおわったらすぐにお湯が使用できますのでご安心ください。
ブログ最後の方に、この3つのメンテンンスを時短でかつ手軽にできる流れなども忘備録として書いておきます。ぜひこちらを見ながらやって見てくださいね(*^^*)
➡すぐに点検・メンテンンスにうつりたいかたはこちらまずは、構造を把握してみましょう
パナソニック・コロナ・三菱などメーカーにより細かい点や部品の場所は違いますが、手順はほぼ変わりありません。しかし念のため、予め各メーカーの公式HP・取り扱い説明書を確認した上で作業してください。
実際に今回の作業でさわるところは、主に下部の赤枠で囲んだ4カ所のみです。
①漏電の点検では、電源レバー操作窓内部を、②逃し弁の点検では逃し弁操作窓内部を、③水抜きメンテナンスでは、脚部の給水配管専用止水栓と排水栓を操作して点検となります。
①漏電の点検と②逃し弁の点検はシンプルなものになります。どのメーカーの機種も同じような構造になっています。
しかし、③の水抜きメンテナンスの際の脚部ですが、配管は同じメーカーでも機器の種類により位置が違うようです。ここでは三菱のSシリーズを取り上げています。機種が違う場合は、取り扱い説明書でご確認の上、行いましょう!
さぁ!!それでは①から順番に点検を行っていきましょう!!
①「漏電」点検で備えよう。
漏電遮断器は、漏電が起きた際に電気をシャットダウンする機能を持っています。エコキュートの電気系統において大切な役割です。
この部分が壊れていたら、漏電していることに気が付かず、大変なことになります。正しく動くかを点検して安全に使用できる状態か確認しておくと安心です。
漏電遮断器の位置の確認
まずは、操作窓の位置を確認しましょう。操作窓は大体、写真のようにエコキュートのフロント部分に設置されています。
漏電遮断器の点検と手順
もし、テストボタンを押しても、電源レバーが「OFF」に切り替わらない場合は、施工された会社にご連絡してください。
また確認後は必ず、電源を「ON」に戻し、しっかり操作窓を閉めましょう。
②「逃し弁」が故障していないか確認しよう。
逃し弁って何?どんな働きをするの?
万が一圧力が上がりすぎたときの為に圧力を逃がす働きをするのが「逃し弁」です。これが障していると給湯器内部の圧力を逃がす場所がなくなり危険です。
逃し弁レバーの位置の確認
逃し弁点検方法と手順
逃し弁のみを点検する場合は、こちらの手順で行いましょう。
逃し弁レバーを下げてもお湯が止まらないときは、レバーを2~3度上げ下げしてみてください。点検後は必ず逃し弁を元の位置に戻しましょう。
③「水抜き」でタンク内をきれいにしよう。
エコキュートの水抜きはなぜ必要なの?
エコキュートの水抜きは、忘れてはならないメンテナンスの一つですが、設置してから一度も水抜きをしていないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際、わたしも2年ほど前に購入したエコキュートの水抜き、一度も行っておりませんでした(汗
水抜きしなくても、一度もトラブルがなかったというお家もあったかもしれませんが、実は知らず知らずのうちにエコキュートが壊れるきっかけ・劣化が進む原因などになっている可能性があります。
ちなみに、エコキュートのタンク内は常に満水の状態です。
基本的に空気が入らないので、酸化したり雑菌が入りにくく、タンク内側もステンレスなので、菌が繁殖せず、清潔を保つ仕組みになっているそうです。
しかし、長年使用していると、タンク底部に湯アカなどの沈殿物がたまります。定期的に水抜きすることで、タンク底部の沈殿物を除去し、綺麗に保つことができます。
お風呂に湯垢のようなものが浮いていたらすぐに行ってみましょう。また異常がなくても、年に2~3回程度は定期的に行いタンク内を清潔に保ちましょう!
エコキュートの水抜きの際に触る場所
エコキュート水抜きの手順
目視でどれだけタンク内の水が汚れているか確認したい場合や、災害時にタンクの水を使用する場合は、以上の手順で排水栓を開けるのではなく、「給水トレーナー」を開けると排水されますので、バケツに溜めて水の状態をみてみましょう。
点検後はすべてをもとに戻しましょう
1~2分ほど水を排水したら、今度はすべてをもとに戻します。排水栓を閉じ、給水配管専用止水栓を開き、逃し弁のレバーを戻し、脚カバーを取り付けます。1つでも忘れるとお湯が出なくなるので、ご注意下さい。もし、順番が分からなくなった場合は最初からすることをおススメします。
3つの点検を流れに沿ってやってみよう!
「タンクの水抜きメンテナンス」のついでに、「漏電」と「逃し弁」の2つの点検を行うことで、スムーズに終わります。
手順はこちらです。
- 【漏電の確認】・・・操作窓をあけ、電源レバーの動作の点検を行う。
- 【逃し弁の確認】・・・逃し弁操作まどをあけ、逃し弁のレバーを上げて点検を行う。
- 【破損・水漏れの確認】・・・脚部カバーを外し、配管の水漏れや保温材破損がないか確認する。
- 【タンク内水のメンテナンス】・・・給水配管専用止水栓を閉じ、排水栓を開き、1~2分排水する。
- 【すべてを元に戻す】・・・給水配管専用止水栓を開き、タンクに水を供給し、逃し弁のレバーを元に戻す。
文字にするとこんな感じです。
作業は初心者でも30分くらいでしょうか。慣れた方ですと10分ほどでできるでしょう。
点検の際の注意点
・まわりが見えづらい夜の作業はやめておきましょう。また、点検後に必ず、水やお湯がでるか確認してください。出ない場合は焦らず、最初から手順通りにやってみてください。
・機種によりレバーやつまみの形状が異なりますので、行う前に必ず取り扱い説明書を一通り確認の上、自己の責任において行って下さい。
・作業中に熱湯が勢いよく飛びだしてくる可能性がありますので十分にお気をつけください。
・氷点下での作業は配管が凍結する恐れがありますので控えましょう。