【年末の家の安全チェックリスト②】冬の温度差はヒートショックの危険が!北海道の家を見習って「長生きできる家」にしよう!
こんにちは!福井県、石川県でリフォームならお任せ!のヤマキシです(^^♪
前回に引き続き、「年末の家の安全チェックリスト」第2弾をお届けします。
厳しい寒さが本格化するこの時期、私たちが最も注視すべきは、ずばり!
「ヒートショック」のリスクです。
特に北陸地方の冬は、雪が多く、湿度も高いため、家全体が冷え込みやすいという特性があります。
そして暖房のない浴室や脱衣所では、リビングとの温度差が10℃以上になることも珍しくありません。
この「ヒヤッ」とした急激な温度変化こそが、血圧の急上昇・急降下を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中などを招くヒートショックの原因となります。
今回のブログでは、北海道の家を見習ってできる工夫と具体的な対策を以下のようにご紹介します。
●北海道の家に見習ってすぐに真似できる断熱リフォームはこの4つ!
リフォームはお金がかかってしまうから・・・と諦めていた方にも、なるべくお金をかけずに、最も効果が高い施工をご提案していきたいと思いますのでご安心ください(^^)/
🚨ヒートショック率が高いのは香川県!低いのは北海道?!
ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い場所(脱衣所や浴室など)への移動などによる急激な温度変化で、血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中、失神などを引き起こす健康被害のことを言います。
そしてヒートショックが原因で亡くなるケースは、冬場(特に12月から2月)が最も多く、温暖な香川県が事故率1位、そして北海道は2番目に少ないというデータ結果が出ています。
💡 なぜヒートショックは北海道で少ないのか?!
北海道でヒートショックの事故が少ない理由を調査したところ、北海道では、予め冬場に耐えられる備えをしているからヒートショックによる事故が少ないということが分かりました。
冬は氷点下の日もめずらしくない北海道ですが、国土交通省の「住宅の温熱環境と健康の関連」という資料によりますと、北海道の住宅は平均21℃と最も高いんだそうです。
家の中は日本で一番温かく、半そで過ごす若者もいるんだそうです!もちろん、昔から寒冷地ならではの家のつくりと設備が整っているからというのもありますが、
「北海道の家が冬は暖かい」=(イコール)「ヒートショック事故が少ない」
と言っても良いでしょう!
北海道の家はどんな工夫をして暖かいの?!
北海道の家の中が暖かい秘訣は、外からの冷気を断熱し、適切な暖房器具の設置しているからです。
いわゆる高断熱・高気密をしっかり取り入れているからです。
「高断熱・高気密」と聞くと、「新築の家だからできる」というイメージがありますが、決して新築住宅ではなくても、ポイントを押さえておくことで冬でも暖かく快適に過ごすことができます。
是非、北海道の一般住宅の真似をしたいところですが、全室を北海道レベルの断熱にするのは大掛かりです。まずは、出来る事から「温度のバリアフリー」を実現しましょう。
北海道の家に見習ってすぐに真似できる断熱リフォームはこの4つ!
対策① 暖房設備の充実➡浴室暖房換気乾燥機の設置
セントラルヒーリングは、北海道の住宅の7~8割が設置されている暖房器具なんだそうです。
ヨーロッパ発祥の暖房器具で、北海道冷暖房換気システム協会が発足し、一般家庭でも多く使われるよう価格改善し広まりました。
家全体が暖かくなり、火をつかわないので、空気が汚れず、乾燥しにくいのがメリットです。
しかし、初期費用がかかる事、また稼働してから暖かくなるまでに時間を要するので、点けっぱなしになります。その分、ランニングコストがかかる事、そして北海道のように断熱性・気密性ではない家の場合は、暖気が逃げてしまう事から全国的には普及には至りませんでした。
北海道の家のように、家全体を暖めるにはどうしてもいろんな面でコストがかかってきます。そこで今回は、ヒートショックが起きやすい浴室や脱衣所だけでも、しっかりと対策しておくと安心です。
タイルのお風呂は寒いのでユニットバスにリフォームを。
もしタイルのお風呂だったり、築年数が経った浴室の場合は、浴室そのものを断熱性の高い構造(高断熱浴槽、断熱床・断熱壁パネル)にすることで、浴室全体が魔法瓶構造になり、入浴中も温度が下がりにくく、ヒートショックリスクを根本から解消します。
お風呂のリフォームまではちょっと…というかたには、浴室暖房乾燥機
ヒートショックが多く発生する浴室。
どうしても予算がつかない場合は、浴室暖房乾燥機の設置するのをオススメします。
北海道では、浴室暖房はもはや標準装備です。入浴前に浴室暖房機温で浴室を温めておくことで、血圧の急激な変動を防ぐことができます。
設置することで浴室の冷え込みも緩和され、温度ムラが小さくなります。入浴後も点けておくと、多湿な北陸地方の住宅におけるカビ発生を抑え、住まいの長寿命化にも貢献します。
また、なかなか乾かない冬場の洗濯物も干して置くことができます。
※入浴は以下の事柄に注意して事故を防ぎましょう。
1. 入浴前に脱衣所や浴室を暖める
2. 湯温は41℃以下、湯に漬かる時間は10分まで
3. 浴槽から急に立ち上がらない
4. アルコールが抜けるまで、また食後すぐの入浴を控える
5. 入浴する前に同居者に一声掛けて、見回ってもらう
浴室だけではなく脱衣所も、小型の暖房器具を置くなどして温度差をなくしっかり暖めましょう。
(※脱衣所に暖房器具を置く場合は、くれぐれにも火元にはご注意ください)
対策② ペアガラスや内窓の設置
家が寒い原因の大半は窓からの冷気と言われています。内窓や窓を2重ガラスにすることで、窓際の冷え込みがなくなり、体感温度が向上します。
内窓
内窓の設置は、窓からの熱の流出を防ぎ、結露を抑制する最も手軽な対策です。結露が大幅に抑制されることで、アレルギーの原因となるカビの発生を防ぎます。
ペアガラス
ペアガラスは、2枚のガラスの間に空気層(中空層)を設けた「複層ガラス」の通称です。
断熱性・防音性が高く、結露防止効果があり、冷暖房費の節約になるため近年の住宅では標準的に取り付けられています。
北海道ではさらに上の3枚のガラスを用いた「トリプルガラス」が人気だとか。
トリプルガラスになるとYKKのホームぺージでは、断熱性が普通の1枚ガラスに比べて4倍になるそうです。
※ガラスの熱貫流率比率(YKK AP調べ)
対策③高気密ドアへの交換・風除室の設置
風除室(玄関フード)
北海道は玄関フード(風除室)を設置して冷気の侵入、雪の吹込みを防止し、雪かき道具や濡れた雨具などの干場としても活用しているそうです。
北陸でも積雪量が多い為、玄関フードを設置されているお家は多いですが、玄関ドアも断熱材を組み込んだ高断熱玄関ドアに交換することで、玄関ホールからの冷気の流入を劇的に減らすことができ、家全体の暖房効率向上にも大きく貢献します。
断熱ドア
近年の断熱ドアは優れていて、冬は暖かい空気が逃げず、夏は熱い空気が入りにくい環境をつくります。一年を通して温度を一定に保ちやすくなりますので、もし玄関をリフォームするのであれば、ドアのリフォームも一緒に行うと効果的です。
対策④外壁断熱リフォーム
一般的に、断熱リフォームを行うことで年間で15〜20%程度の光熱費削減が可能になると言われています。
また、暖房効率が向上し、室内温度が安定することで、体感温度も変わり過ごしやすくなります。
外壁断熱リフォームの主な工法と効果
外壁の断熱リフォームには、主に「外断熱」と「内断熱(充填断熱)」、そして「断熱塗装」の3つの工法があります。
💡 「温度のバリアフリー」の家は長生きする?
「温度のバリアフリー」な家(高断熱・高気密で室内温度差が少ない家)は、健康寿命を延ばし、長生きにつながる可能性が非常に高いとのデータが消費者庁で公開されています。
とにかく家の中は均一に(18℃以上)にすることで、血圧上昇や心血管疾患リスク、認知症リスク、認知症リスクを軽減し、免疫力低下を防ぎます。
そうすることで、健康寿命が4年長くなるという研究報告もあるそうです。
いかがでしたでしょうか?
リフォームはお金がかかってしまうから・・・と懸念されていた方、少し前向きにお考えいただけたのではないでしょうか?
結論として、温度のバリアフリーな家は、単に快適なだけでなく、健康寿命を延ばし、結果的に長く健康に生きるための重要な要素と言えます。
ぜひリフォームは「安心と健康への投資」であることを理解していただければ幸いです。
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