給湯設備の種類を分析!我が家に合う給湯器はどれ?!

給油設備を大きく区分すると・・・

給湯は、大きく局所方式中央方式に区別されます。

局所方式は給湯が必要な箇所に配置します。キッチンの瞬間湯沸かし器などがそうです。

中央方式は熱源機から必要な箇所に配管で給湯するもので、ガス給湯器や石油給湯器やエコキュートがこれにあたります。

また、中央方式の中でも、瞬間式と貯湯式があり、瞬間式がガス給湯器・石油給湯器、貯湯式が電気温水器・エコキュートになります。

給湯器はいつからあったの?

給湯機の歴史は意外にも古く、さかのぼってみると、なんと今から100年近く前から存在しています。


シャワーという入浴習慣を持つ進駐軍が、ガスのインフラ整備やガス器具開発を強く要望したという背景があり、戦後の1923年、関東大震災があった年以降に熱源が石炭からガスや電気に変わるようになりました。


戦後の混乱が収まった1950年頃、給湯器の需要が多くなっていきます。5年後には台所のガス小型給湯器や内風呂が家庭風呂普及60%を記録しています。

しかしまだ温度や湯量などの自動調節はなかった時代でしたが、一般の家庭はずいぶん便利になった瞬間だと言えます。


1983年には一軒家でも全自動の給湯器つきお風呂釜が普及し始め、現在では省エネ化・節約など、より使いやすいよう開発が進んでいます。


給湯器を種類別に説明します

給湯器はガス、石油、電気などと熱原料によって設置する価格や仕様が異なります。
今のお家の状態から、どれが一番合っているのかを見つけることが重要です。まずは種類をしっかり区別してみましょう♪

瞬間湯沸かし器

給湯が必要な箇所に湯沸かし器を分散して設置します。

ガスを使ってお湯を沸かし、ガス管につなげることができればさまざまな場所に取り付けることが可能です。大量のお湯を沸かすことはできないため、キッチン専用に取り付けられることが多いです。

また瞬間湯沸かし器の取付費用は他に給湯器に比べて低価格で取替工事することができます。

立地的に外に給湯器を設置できない場合や、会社の給湯室などピンポイントでお湯を出したい場所が限定されている場合はオススメです。

昭和から大活躍の瞬間湯沸かし器
会社の給湯室にも便利。

エコジョーズ

ガスを熱源とするエコジョーズは、排熱を利用した高効率の潜熱回収型給湯器です。

つまり、いままでのガス給湯器は、お湯を沸かす際にでていた排気熱を捨てていましたが、その排気熱を活かして水を熱に変える仕組みになっています。

その結果、従来のガス給湯器に比べるとエコジョーズはエコ&省エネ!になっているんです。

図参考:ノーリツHPより

よくチラシなどに16号給湯とか20号給湯とか24号給湯とか号数が書いてありますが、数字は給油能力を表しています。

1号は1Lの水を1分間に25度上昇させる能力になります。
24号の場合は1分間に24Lのお湯が出ることになります。


年間を通して4人家族が十分に使いたい場合は、24号がオススメです!
ご夫婦2人と人数が少ない場合は20号が最適です。単身世帯なら16号がおススメです。

図:リンナイHPより抜粋

給湯器の中でも交換費用が安く熱効率にも優れており、コスパを重要視する方や、低価格で給湯器を導入したい方には最適と言えます。


貯湯タンクもコンパクトで場所をそこまで選びません。
ただし、運転音が少々ありますので、できれば隣家に近い設置は避けましょう。


エコフィール

エコフィールは石油給湯器です。

エコジョーズはガスの排熱を利用してお湯を作るのに対し、エコフィールは石油からの排熱を利用してお湯を作っています。どちらもエコですが原料が違います。

図:日本ガス石油危機工業会より

強力な給油が可能で、寒冷地に向いている給湯器です。

CO2排出量が少なく自然に優しいので、自治体によっては補助金が出る地域もあります。

貯湯タンクが必要になります。従来よりは改善されていますが、作動音の騒音が多少あります。

また灯油がタンクに残っているか確認し、給油を補充する必要があります。


エネファーム

エネファームは、正式名称は家庭用燃料電池コージェネレーションシステムと言います。

エネルギー(動力)+ファーム(農場)のことで、自宅で“電気とお湯を同時につくる”新しい創エネシステムです。つまり、小さな発電所というイメージです。

仕組みは、ガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて、電気をつくり出します。そのとき発生する熱でお湯を沸かします。エネルギーを有効活用するので、省エネにも大きく貢献でき、電気代が安くなります。


「エネファームはガスを利用して発電する燃料電池」なんですね。

図:日本ガス協会HPより

エネファームは初期費用が高く、また設置場所も確保しなければならないという条件があります。

しかし、省エネや光熱費の削減など様々なメリットがあります。

また売電メーターを取り付けることにより、売電することも可能です。

エネファームと一緒に太陽光発電も導入することで、W(ダブル)発電が実現できるため、自宅での発電量がさらにアップします。

初期投資できる方は是非こちらのエネファームがおすすめです。

エコキュート・電気温水器

エコキュートや電気温水器は、正式にはヒートポンプ式給湯器という名称になります。
どちらも電気でお湯を沸かす電気給湯器になります。


現在、電気温水器からエコキュートに買い替えするご家庭が大変多く、今やガス給湯器や石油給湯器に負けずとも劣らない普及率を誇るのはエコキュートなんです。


何故、最近は電気温水器からエコキュートに買い替えをする方が多いかというと、単に電気温水器の寿命が約10年であり、買い替え時期だからです。


日本では電力小売業が全面自由化され、また深夜電力の時間帯別電灯料金が導入されたことでオール電化が普及していきました。

私たちは「どの会社から電気を買うのか」を自由に選べるようになり、電力会社の競争が進み、各社がオール電化の販売に力を入れています。


その結果、お湯を電気でつくる電気温水器が人気となりました。
爆発的に人気となった電気温水器ですが、寿命は約10年。
約10年前に設置した電気温水器が各地で寿命を迎えているという事になります。


電気温水器は10年経つとエラー表示も増え、不具合がでてきます。
大体は寒い冬場に不可がかかることで突然壊れることが多いので、10年経つ頃に事前にエコキュートに交換されることをおススメします。


エコキュートは電気温水器に比べて、電気代が大変安くなる・大規模な工事が不要というメリットがあります。エコキュートは、 少ないエネルギーを効率よく使う次世代給湯器です。

こちらは実際に電気温水器が壊れてエコキュートに交換した際のブログになります↓

電気温水器は、貯湯タンクの中のヒーターでお湯を沸かしすのに対し、エコキュートは、二酸化炭素を使ってヒートポンプの原理でお湯を沸かします。

※図:三菱電機HPより

エコキュートは消費電力そのものも少ないので、CO2削減に貢献できるというメリットもあります。

※panasonicホームページより

そして上手に使うことでとても光熱費が安くなります。

※図:パナソニックHPより

ただし、エコキュートは最初の初期費用が高額です。
電気温水器にはなかったヒートポンプの場所の確保も必要になってきます。

皆様のご自宅はどの給湯器が合っていましたか?
機器ごとにメリット・デメリットがあるので、ご家族の状況や設置状況に合わせて選ぶと良いと思いますが、どれを選べばよいかわからない場合は、お気軽にヤマキシリフォームスタッフまでご相談下さい!

毎シーズン、冬場はすごく込み合います!雪が積もる前に是非お勧めします!

リフォーム・修繕のご相談はいつでも無料です!お気軽にどうぞ(^^)/

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