エアコンの冷房と除湿、どっちが方が電気代高い?!
2023年の夏は暑い?
暑い日が続いてますが、いかがお過ごしでしょうか?
ウェザーニュースは今年の夏は平均より暑く、特に7月下旬から8月上旬は今年一番の暑さのピークを迎える見込みと発表したそうです。
まさに今が暑さのピークなんですね。
暑い期間が長いので、夏バテしないよう体調管理することが大切です。水分補給を忘れず、涼しいお部屋でお過ごしください。
しかし、日本の夏はここまで暑かったでしょうか?
私の子供のころ、北陸では夏場にクーラーをつける日は数日ほど、それもお風呂上りの時間帯だけ、という記憶です。そして「熱中症」というワードが飛び交うようになったのもここ最近なんだそうです。
(※2000年以降から日射病・熱射病を熱中症という言い方に統一されました)
50年前の夏と比べて暑い
50年前と比べ、温室効果ガスによる地球温暖化により気温が上昇し、我々が住んでいる環境は土からコンクリートに代わりました。ヒートアイランド現象も加速し、蓄熱量も増える一方です。実際、7月・8月の気温はこの50年でだいぶ変化しています。
約50年前の日本の夏の暑さ対策は、
・扇子や扇風機を使う
・河原の冷水に足をつけて涼む
・木陰で休む
・風鈴の音色を聞く
などなど
どれも電気代がかからないものばかりですね(笑)
当時から「夏日」や「真夏日」といった言葉は存在しましたが、「猛暑日」と言う言葉はありませんでした。予報用語2007年改正の際に、気温が35℃を超えたとき、警戒を呼びかけるたためにつくったそうです。
最近では、さらに上の、40℃以上の日を「酷暑日(こくしょび)」、夜間の気温が30℃の夜を、「超熱帯夜(ちょうねったいや)」が追加されています。
【昼】
夏日・・・25℃以上の日
真夏日・・・30℃以上の日
猛暑日・・・35℃以上の日
酷暑日・・・40℃以上の日
【夜】
熱帯夜・・・25℃以上の夜
超熱帯夜・・・30℃以上の夜
ちなみに、50年前と比べると、猛暑日はなんと!2倍以上もあるそです。
これだけ暑いと、エアコンがなかったら部屋の中で過ごすことはできない時代です!50年前の暑さ対策だけでは大変危険です!
しかし、最近は電気代も大幅に値上がりし、気軽に使えない状態ですよね。
この暑さの中、日中は一時でもエアコンなしでは命の危険につながります。
そこで今回のブログでは、「夏に電気代を少しでも抑えて過ごすための工夫や方法」についてご紹介したいと思います(^^)/
エアコンの除湿と冷房、どっちが安い?
タイトルにもなっている、エアコンの冷房機能と除湿機能、どちらのほうが電気代が高くなるか?
という疑問ですが、
実際は、使用方法や環境条件によって異なるため、一概にどちらが高いとは言えませんが、じつは除湿機能よりのほうが電気代が高くなる場合があります。
すごく意外ですよね。それではいったい何故、除湿の方が電気代が高くなる場合があるのでしょうか?
上の表をみると分かるように、じつは、除湿は大きく分けて「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2つに分けられます。
冷房よりも、弱冷房除湿にした方が断然コストが低く済むことが分かります。しかし除湿の中でも再熱除湿の方は冷房の1.3倍以上ものコストがかかるようです。
この2つの除湿の違いについて調べてみました。
弱冷房除湿とは
「弱冷房除湿」は、一般的な家庭用エアコンや小規模な空調システムに見られる機能です。
冷房の機能にプラス、除湿機能を使うイメージです。つまり、部屋の温度と湿度の両方、快適なレベルに維持するようにする機能になります。
「湿度を目標の値まで下げる」ために微弱な冷房運転を続けるので、コンプレッサを駆動するモータの回転が低く保たれるなど、消費電力も少なくて済みます。
再熱除湿とは
「再熱除湿」は、室内機の中で部屋の空気を一旦冷やして除湿し、下がり過ぎた空気を温めて室内に戻しています。空気の加熱が必要なため電力を消費する傾向があります。
加熱によってエネルギーを使用するため、一般的に再熱除湿は電気代が高くなる傾向です。
ジメジメするのは嫌だけど、肌寒いのも嫌という時季に使用すると快適な機能になります。
ちなみに冷房機能とは
冷房機能は、室内の温度を下げるために冷たい空気を送り込みます。この過程で冷却するために多くの電力を使用するため、比較的電気代が高くなります。
湿度の高い状態で冷房を使用すると、冷却する際に同時に湿度も下げるため、冷房機能の方が電気代が高くなる場合があります。
結果
「弱冷房除湿」の場合は、冷房機能よりも冷房能力を抑えて運転するため、冷房機能に比べて電力消費が少なくて済み、
「再熱除湿」の場合は再熱装置による空気の加熱が必要な分、冷房機能よりも電力を消費するため冷房機能より電力消費が多くなり、結果電気代が高くなってしまう
という結果になりました。
「除湿」に種類があるというのは、まさに目から鱗でした(/ω\)
電気代を抑える工夫として、エアコンを使用する場合、機器のエネルギー効率を考えて、使用する環境(温度や湿度)に対し、適切な温度設定や運転時間の管理が重要となります。
つまり、エアコンを使用する際には、気温や湿度をみて冷房にするか、除湿にした方が良いのか、選択することで電気代が安くなる傾向となるようです。
弱冷房除湿と再燃除湿の見分け方
この2つの除湿の見分け方ですが、メーカーにより記載された名前が異なります。
例えば、『再熱除湿タイプ』のエアコンは、日立さんだと、『カラッと除湿』。ダイキンさんだと、『さらら除湿』といった表記になります。
『除湿』とだけ表示されたボタンがある場合は『弱冷房タイプ』のエアコンです。
また再熱除湿の方は価格の高いエアコンに搭載されるケースが多いようです。
1時間当たりの電気代の計算方法
意外と知らない電気代の計算方法。これを機にぜひ意識して見てください(^^)/
上記の場合
冷房の消費電力が②最小110W~③最大1250Wです。1000W=1kWなので、
1時間あたりの電気代(最小)
110W÷1000=0.11kW
0.11kW×31円/kWh=3.41円
1時間あたりの電気代(最大)
1250W÷1000=1.25kW
1.25kW×31円/kWh=38.75円
と計算できます。冷房運転時1時間あたりの電気代は「最小3円~最大38円」となります。
※電力料金目安単価31円/kWh(税込)【2022年7月改訂】で計算 Panasonic公式HPより
エアコンの賢い使い方
まずは換気
ちょっとした工夫で効率よくエアコンを使うとより電気代の節約につながります。
外から帰ってきてエアコンをつける前に、まずは部屋にこもった空気を外に出すため、窓を開けて換気してください。その際に、扇風機をまわすなどして素早く出してしまいましょう!
エアコンの設定はこれ!
また、エアコンの風は、部屋全体に行き渡るように、「水平」にして風量を「自動」に設定にしましょう。ここでも扇風機と併用することで、冷たい空気を循環させることができます。
その他夏の電気代節約術
室外機に直射日光が当たらないようにする
室外機は、基本的に室内から取り込んだ「熱」のみを取り出して屋外へ排出する役割があります。室外機に直射日光が当たってしまうと、室外機周辺の気温が高くなり、室内から送られてきた熱を廃出しようとしても周辺の気温が高いと熱を捨てられず、より多くのエネルギーを使うことになり、電気代がかかってしまいます。
室外機を設置する際は、なるべく日陰に設置する方がよいでしょう。
もし、設置場所が日差しが入り込む場所であれば、室外機の吹き出し口をふさがないように、カバーで覆いましょう。
直射日光を避けることで、熱を廃出しやすくなり、運転効率がよくなります。
室外機周辺に落ち葉や誇りが溜まっていたら取り除きましょう。
夏は虫などが入り込む時期でもあります。こまめにチェックして掃除しましょう。
サンシェードやすだれを活用
部屋の温度を上げないように、サンシェードやすだれで、予め熱をシャットアウトしましょう。
内窓の設置
既存の内側に施工することのできる内窓は、最近大人気です。冬にあると良いイメージですが、内窓はじつは夏も有効です。
内窓は設置することで外気に直接触れている外窓との間に空気層ができます。空気層のおかげで外気温の影響されにくくなる上に、部屋の冷えた空気を窓から漏れにくくなります。その分、エアコンのエネルギーが少なくて済むので、電気代が安くなります。
大きなリフォームではないので、年間通してオススメの小工事です。
暑さ寒さも彼岸まで
お彼岸のころになると、厳しかった寒さ・暑さもやわらぎ、過ごしやすくなると言われています。
ちなみにお彼岸とは秋分の日を中日にした前後3日間のことです。今年の秋分の日は、9/23(土)ですので、9/20(水)~26(火)が秋のお彼岸時期となります。残り7週間とまだまだ暑い日を越さなければいけませんが、暑さに負けず頑張りましょう!!
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