【トイレを和式から洋式にリフォーム!】どこまで変わる?費用は?工事期間は?

文部科学省が2020年9月に調査した「公立学校施設のトイレの状況について」の資料によると、洋式57%・和式43%と、洋式トイレが上回り、半数以上の学校は洋式トイレが設置されているそうです。

また公共の場所で、和式と洋式のトイレがあった場合、どちらのトイレを利用しますか?のアンケートに、97%の人が「洋式」と答えているそうです。


ちなみに皆様のご自宅のトイレは、洋式が89%という結果でした。

出典:総務省トイレに関する調査「自宅のトイレは洋式か和式か」

日本の公衆トイレは世界一!

かつては日本でもトイレ=「汚い・臭い・暗い」という3Kのイメージがありましたが、近年では洋式トイレが主流となり、衛生面で多機能なトイレが発売しています。

なんと日本のトイレが世界一キレイと言われているそうです。

成田空港内トイレ

住宅設備機器メーカーのTOTOの報告では、和式トイレの需要は現在ほぼ無い状態だそうで、特に高齢の方を中心に洋式トイレにリフォームされているそうです。

日本のトイレメーカーはトイレが和式から洋式に移り変わるとともに、衛生を考えた素材や機能など、どんどん進化していることから、まさに「日本のトイレは衛生的な生活を送るため進化している」と言ってもよいのでしょう。


しかし、まだご自宅のトイレが和式というお家はたくさんあります。幼少のころから和式を利用していたので、その方が良いという方もいらっしゃるでしょう。
もしかしたら、洋式にリフォームしたい気持ちはあるけれど、費用の面や工事期間中のトイレ問題などでなかなかリフォームに踏み出せないお家もあるかもしれません。

実際、和式トイレから洋式トイレへリフォームする場合、洋式トイレから洋式トイレへリフォームするより費用が高くなります。なぜ費用が高くなるかと言うと、色々解決しないといけない問題点があるからです。


今回のブロではまず、和式トイレから洋式トイレにリフォームするときの問題点をご紹介したいと思います。

その中で、費用・工事期間・どこまで変わるのか、問題の解決方法など、当社で行った施工事例を交えながらご紹介しますので、ぜひ参考にしてください(^^)/


和式トイレから洋式トイレに変更するときの問題点

トイレを和式から洋式に変更する場合、様々な問題解決をしなければならないケースをいくつか挙げてみました。


スペースに問題がある場合

洋式トイレは、トイレ本体が和式トイレと比べ大きく、また足を置けるスペースも必要になるため、トイレの内部面積が狭すぎると、便器を交換するだけではトイレリフォームが出来ない場合があります。


トイレスペースを広げれば解決しますが、もしスペースがない場合は、ドアを開き戸から引き戸に変更する、もしくはその逆にするなどドア部分を変更することで解決する場合があります。

引き戸と開き戸に違い ※イラストLIXILより
【開き戸】 壁面に直した位置にトイレがある場合、壁を利用することで開き戸でも広くゆとりのある開口幅を確保し、スペースを広げることができます。
【引き戸】 戸袋スペースを確保できる場合は引き戸にするとスムーズに扉を開閉でき、スペースも有効化できます。


また、近年のトイレは大きさも進化しています。
例えば、ヤマキシで一番低価格のアメージュZと、SグレードのサティスSを比べてみますと、サティスSの方はアメージュZより奥行が約11cmもコンパクトになっています。

LIZILのアメージュZ(価格¥119,800)※イラスト とサティスS(価格¥339,800)※写真 いずれも工事費・消費税込 写真:サティスS(価格¥339,800)イラスト:LIZILアメージュZ(価格¥119,800)

Sグレードなので、コンパクトなのに機能も充実していることから、アメージュZに比べて本体価格はおよそ約3倍!!と高価ですが、スペースを確保したい方はこちらのトイレがおすすめです。

トイレの場所を変更する場合

トイレの場所をまったく違う場所に移動したり新設したりすることは可能です。その場合は、水道管・下水道など配管工事が必要となりますので、その分費用・工期日数の方がかかってきます。

すでに下水道までの配管は施してある場合・浄化槽設置してある場合は、その分の費用はかかりませんが、トイレとの配管工事で20万円~35万ほどはかかると見込んでおきましょう。

※下水道または浄化槽までのトイレとの距離によりお値段が変わります。


小便器を残したい・男女に分かれている場合

男女でトイレが分かれていてそれを1つにしたい場合や、小便器だけ残したい場合など、ヤマキシでは出来るだけお客様のご要望に応えたいと思いますので、ご相談下さい!

こちらのお家では1階のトイレが、便器・小便器と部屋が分かれていたので、それを1つの部屋にリフォーム。さらに2階にあった小便器のトイレを撤去し、共有できるトイレにリフォームされました。


汲み取り式トイレの場合

トイレで一番大掛かりになるリフォームは、汲み取り式の和式トイレになります。

昭和に主流だった汲み取り式トイレは、またの名をボットン便所やドッスン便所などと言われていました。汚水を便槽に溜め込み、定期的にバキュームカーにきてもらい、汲み取って処理します。

築40年以上前の家屋では今でも残っているところもあります。水を使わないので水道料は浮きますが、汲み取りするための費用がかかりますよね。

また、簡易水洗のトイレも汲み取り式になる場合は同様となります。

※イラスト DaiwaKaseiホームページより抜粋

こちらはよくキャンプ場などで設置されていることが多いですよね。しかし一般のご家庭では、安全面や衛生面を考えると、水洗トイレへのリフォームがおすすめです。


費用について

汲み取り式のトイレから水洗トイレにリフォームする場合、水が流せるようにする配管工事と、排水管を下水道につなぐ工事を行います。

下水道に直結する工事・浄化槽を設置する工事は大変大掛かりなものになります。自治体ごとに費用は変わってきますが、こちらの工事費用のみの目安としてですが、安くて50~80万となります。

こちらもトイレとの距離・お家の形状により価格が変動します。

各自治体により補助金を設けているところもありますので、お見積りの際に施工会社に相談して下さい。



工事期間について

普通の水洗洋式トイレをリフォームするだけなら早ければ半日もかからずに終了します。


しかし、和式トイレの場合、一般的に着工してから「1~7日間ほど」かかります。(※トイレの発注は別途お日にちがかかります)

なぜそんなに日数がかかるのかというと、
壁がタイルだった場合、まず解体業者が入り解体する日が必要となります。その後、壁・天井の壁紙、床のクッションフロアの施工もはいってくるので、その分の工期もプラスしなければならないからです。


もし段差のあるトイレだった場合は、さらに大工さんの仕事がプラスで入ってきます。


トイレが使用できない間は、施工会社が仮設トイレを外に準備します。
真冬・真夏だとトイレの度に外に設置した仮設トイレに行くことになりますので、できれば春または秋など家の中と外の気温に差が少ない時期を選んでリフォームした方が良いでしょう。

仮設トイレ ※こちらは別途必要。日数によりますが約4万円~になります。

また、下水道に直結する工事の申請が許可が必要になります。申請が下りるまで1か月待つ場合もあるそうです。その間は工事着手できませんので、ご注意ください。


トイレの壁や床がタイルの場合

段差や男女に分かれているトイレだった場合は大工工事、壁や床がタイルだった場合、クロス・タイル解体業者さんなどが入ってきますので、その分の費用はかかってきます。

トイレも、収納棚・カウンター・手洗いなどセットで設置する場合も費用がかかります。


トイレ室内にコンセントがない場合

和式トイレの場合、特に汲み取り式だと電源が不要なので、コンセントがない場合があります。

水洗の洋式トイレは、コンセントが必要になりますので、コンセントを設置しないといけません。

新規のコンセントであれば、分岐箇所からの距離が5mまでなら5,000円程度で済む場合があります。また、換気扇を新しく変える場合は15,000円程度の工事費となります。※参考価格



シロアリが出た場合

リフォームの際に、壁や床もめくったらシロアリが潜んでいることがあります。

その場合は一時トイレ工事を中断し、シロアリ駆除の工程が必要になります。

写真はイメージです。

もし、シロアリはいなかった場合、床工事で床下をめくった際には防腐剤を塗布することをおススメします。この状態で塗布すれば10,000円~(※大きさにより価格変動します)とお安く塗布することが出来ます。



こちらの成功事例では、今まで紹介しました内容が盛沢山の内容となっております。是非参考にしてください。


トイレの洋式化に伴い、便座の普及も進んでいます。

温水機能・洗浄機能・脱臭機能・センサーやスマートフォンで対応するトイレまで発売されています。

また、節水・節電などの省エネ機能が標準で搭載されているトイレがほとんどです。

トイレリフォームをお考えでしたらぜひヤマキシのトイレリフォーム施工事例を参考にしてください(^^)/

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