冬、快適過ごせて節約できる温度は何度?!暖房器具ごとにかかる暖房費を徹底比較!

 近日は朝晩寒くなり、そろそろ暖房をつける時期になってきましたね。夏は危険な暑さのため、惜しみなく(?!)クーラーを点けていましたが、節約のため暖房を点けるのをまだ我慢しているという方、多いのではないでしょうか?

電気代も値上がりしていますので、たしかに節約の意識がないと、暖房費が家計に大きく影響されてしまいますよね。


ちなみに、
環境省が指示する冬場の部屋の温度は20度なんだそうです。

しかし、実際20度設定だとかなり寒く感じます。この数字は、節電も考慮された設定温度なのでどうしても低めなんだそうです。

実際、我々が快適だと感じる冬場の部屋の温度は22度と言われています。
しかし、実は暖房を22度の設定でも、満足に暖かいと感じることが出来ません!ちょっとした工夫が必要になります。


今回のブログでは、快適な空間に感じられるよう、また節電にも配慮した設定温度で過ごすためのちょっとした工夫をご紹介していきます!


2つのポイントを押さえよう!

まずは、基本の温度と湿度を押さえておきましょう。

温度:お部屋全体が22度になるようにする

暖房の設定温度を22度に設定するだけではなく、じつはお部屋全体が22度に、どこに行っても22度になるようにしましょう。こちらは暖房器具により工夫が異なりますので後ほどご紹介していきます。

湿度:45~55%に保つ

冬場はどうしても乾燥しがちです。室温22℃を保つ場合、湿度は最低でも40%以上を目安にしましょう。

しっかり湿度を保つことでお肌のトラブルも少なくなり、インフルエンザなどのウイルスも伝染しにくくなります。


とくに高断熱・高気密のお家は乾燥しやすいのでこまめにチェックしましょう。また1歳未満の赤ちゃんや小さいお子様がいるお家では50%以上を保つようにしましょう。


エアコンの場合

エアコンの温度設定を22度設定にしても、暖房器具に搭載のセンサー精度が高くないと部屋の1部のみが暖かくなるだけで、部屋全体はかなり寒く感じるそうです。

最新のエアコン機器ならセンサーが働き、自動で部屋全体を22度に保つことが出来ますが、エアコンにそこまでの機能がない場合は、小型のサーキュレータを上向きにして、設置しましょう。

上に溜まった暖気をかき混ぜるイメージで上向きにすると効果的です。部屋の温度ムラがなくなり、均一温度に保つことができます。

※パナソニックHPより

エアコンの対角線にサーキュレーターを設置することが出来ない場合は、部屋の真ん中にサーキュレーターを置いて、天井に向ける方法をとりましょう。

サーキュレーターは床に置くのがベストなんだそうです。最初は強めに運転し、お部屋全体に空気の流れが出てきたら弱めてください。

エアコンをつけるとお部屋の中は大変乾燥しやすくなります。洗濯物を室内に干すことで、洗濯物乾き、必要な湿度も保てるので一石二鳥です。


ただしお部屋の隅に干さず、できれば部屋の中央付近に干す工夫をしてください。


ちなみに、エアコンは冷房より暖房機能の方が電気料金が割高になります。


★エアコンの1時間あたりの暖房時電気代:約46.5円

エアコンの暖房設定温度を22度にし、電気料金単価が31円/kWh 1,500Wの消費電力として計算した場合

石油ファンヒーターの場合

石油ファンヒーターは部屋全体を点火してからすぐにパワフルにお部屋を暖めるのが魅力です。火を使って灯油を燃やすので、故障や不良があった場合は引火の恐れもありますので、しっかりメンテナンスした上でご使用してください。


石油ファンヒーターには加湿効果があります。

灯油に含まれる炭素(C))と水素(H)が空気中のサンド(O)と反応し、二酸化炭素(CO2)と水蒸気(H2O)に変化します。なので、加湿の工夫は必要ありません。

ただし、このイラストの通り、湿度が上がるのですが、二酸化炭素も排出していますので、定期的にお部屋を換気し、二酸化炭素を部屋から排出する必要があります。


★石油ファンヒーターの1時間あたりの暖房費:電気代約0.4円+灯油代約22.2円=約22.6円

電気料金31円/kWhで計算、灯油は1L当たり¥117.1で1時間0.2リットル消費した場合の計算になります。

石油ストーブの場合

近年、若年夫婦に石油ストーブの需要が高まっているそうです。

電気代がかからず、灯りとしての機能・お料理を温めたりと調理でも使えます。また部屋全体を素早く暖めることができ、運転音が静かなのもメリットのひとつです。


石油ストーブ同様、加湿効果もありますので、湿度への対策は不要になります。

ただし、1時間ごとに15分ほどの換気が必要になる上、灯油台が嵩むデメリットもあります。また、小さなお子様やペットなどがいるお家では十分注意が必要になります。


石油ファンヒーターに比べると電気代はかかりませんが、灯油代が1.5倍ほど消費する分、灯油代がかかります。


★石油ストーブの1時間あたりの暖房費:約28.5円

灯油1L当たり¥117.1で1時間0.243リットル消費した場合の計算になります。

ガスファンヒーターの場合

ガスのファンヒーターを使用するには、ガス栓、ガス管などの設備を整え、オール電化のご家庭は、ガスの契約が新たに必要になります。


しかし、初期設定さえしてしまえば、石油を入れる手間もなく、臭いもありません。またスイッチ一つで点火するので楽だと実際使用されている方から聞きました。


またガスは電気に比べてパワフル!また、ファンがついているので、部屋の隅々まであっという間に暖かくなります。


デメリットとしてはまず、フィルターの掃除が必要になります。

そして室内の空気を取り込んでガスを燃やして暖めるため、酸素を燃やした時に出る排気ガスが熱と一緒に室内に排出されるので、定期的にしっかり換気する必要があります。特に高断熱・高気密のお家は一酸化炭素中毒になる恐れもありますので、しっかり換気しましょう。


★ガスファンヒーターの1時間あたりの暖房費:約94.47円

電気料金:31円/kWhとして計算=0.47円
プロパンガス単価556円/㎥ 中型ガスファンヒーター(4.07kW)を使用したとして計算=94円

オイルヒーターの場合

オイルヒーターは速暖性に欠けますが、お部屋に空気をじんわりと暖められる暖房器具になります。オイルの放熱によって室内を均一に温めるので、温風も出ないのでホコリが舞う事なく、運転中も静かです。

灯油などの燃料の補充も必要ありません。


オイルヒーターは寝室にオススメの暖房器具です。
稼働音も少なく、ほかの暖房器具と比べて掃除などのメンテナンスも楽です。

ただし、暖めに時間がかかるので、就寝より前にあらかじめスイッチを入れて置き、部屋を暖かくしましょう。スイッチを消しても、しばらくは熱を放射するので、その分節電になります。

★オイルヒーターの1時間あたりの暖房費:約46.5円

消費電力31円/kWh 1.5kWのオイルヒーターの場合として計算

セラミックヒーター(電気ヒーター)の場合

電気ヒーターは燃料の補充も要らず、臭いもなく、持ち運びが楽なので最近人気の暖房器具になります。


パワーがないため、リビングなどの広い室内だとどうしても部屋全体が暖まりにくくなります。また消費電量が高いため、電気代も他の段ボ抜きぐに比べると高くなる傾向があります。


他の暖房器具と組み合わせて使ったり、小さな部屋で使うことで効率的です♪


また脱衣所やトイレなどの狭い場所で使用するにはうってつけです。小さいので場所も取らず、ジメジメした場所に置くことで湿気対策にもなります。ヒートショックを防止するにもとても良い暖房器具です。

洗面室に置くことでヒートショックも防止し、湿気対策にも♪
小型でに臭いもないので、オフィスや勉強部屋の机下にぴったり♪

★セラミックヒーター(電気ヒーター)の1時間あたりの暖房費:約46.5円

消費電力31円/kWh 1.5kWの電気ヒーターの場合で計算

電気ストーブの場合

スイッチを入れるとすぐに暖を取ることが出来る電気ストーブは、ハロゲンヒーター、カーボンヒーター、シーズヒーターなど種類も様々です。


電気代としては、ほぼエアコンと変わらないそうです。

ハロゲンヒーター:本体も安価で手に入り易い。 ★1時間あたりの暖房費:約37.2円
カーボンヒーター:ハロゲンヒーターより早く暖まるが電気代はその分高くなる。 ★1時間あたりの暖房費:約27.9円
シーズヒーター:燃料を燃焼しないため空気を汚さない。本体の寿命が短いのがデメリット。 ★1時間あたりの暖房費:約34円

★電気ストーブの1時間あたりの暖房費:平均約33円

消費電力(W) ÷ 1,000 × 電気料金単価 × 使用時間 「強運転」でそれぞれ計算

薪ストーブ(暖炉)の場合

家じゅうがほっこり暖まる暖炉は憧れますよね。寒い夜に炎をみて楽しむのも素敵です★

とても充実した冬を過ごせますが、薪を工面するのに手間がかかります。伐採業者さんとも繋がりがあれば安く手に入りますが、その他に自身でチェーンソーでカットしたり、1~2年乾燥させる場所も必要になります。


しかしホームセンターではすぐに使用できる薪が販売していますので、それを利用するのもよいでしょう。


暖炉は初期費用に100万円以上はかかり、メンテナンスにも手間がかかります。初期費用、ランニングコストともに決して安いとは言えませんが、充実した冬を過ごせる価値あるパートナーになるのは間違いありません。


★薪ストーブ(暖炉)の1時間あたりの暖房費:平均約87.5円

薪ストーブを一日使うのに必要な薪は2~3束と考えホームセンターで販売の薪の相場価格¥700/束で計算

まとめ

今回ご紹介しました燃料費については、お部屋・建物・立地など、環境により違っていますし、同じ22度になるように算出したものではありません。機器1台当たりの約1時間当たりの光熱費を算出したものになりますので、あくまでも目安としてください。


燃料費が高い暖房器具は、熱効率が高いものが多いです。エアコンやガスファンヒータなどがそうです。ちなみにエアコンについては、同じ電気の量で、電気ストーブと比べると約4倍の熱を供給できます。


また、「エアコン×サーキュレータ」のように、暖房器具またはその補助をする器具などを効率的に組み合わせることで賢く暖がとれるように、例えばオイルヒーターと電気ストーブを同時に点け、部屋が暖かくなったタイミングで、光熱費の低いオイルヒーターのみにするなどの工夫次第で光熱費の節約になります。


 暖房機器によっては移動できないもの、できるもの、広い場所に適するもの、狭い場所じゃないと役割を発揮できないもの、様々ですが、共通点としては、全ての暖房器具は使い始める秋口に点検・メンテナンスが必要という事をお忘れなく!

安全に1年使用するためにもメンテナンスはしっかり行いましょう♪


その他の工夫として、電気代は内窓をつけたり、使う前にメンテナンスをしておくと節約になります。

内窓をつけることで暖房費は大幅に節約できます!気になる方はヤマキシでご相談を♪
部屋が均一に暖かくなるようにサーキュレータを併用しましょう。
加湿器を利用して部屋の湿度を保ちましょう。
石油ストーブの芯は使い始める前に変えましょう。ヤマキシでも取り扱っていますのでご相談を。

ストーブの替え芯、内窓設置、冬に備えるためのお家のメンテンナスなどご相談は無料で承ります!寒くなると込み合いますので、お早目にご相談下さいませ。

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