【年末の家の安全チェックリスト④】暖冬こそ危ない!石川・福井の「ドカ雪&湿気」対策!

こんにちは!福井県、石川県でリフォームならお任せ!のヤマキシです(^^♪


 年末の安全チェックリスト、いよいよ最終の第4弾になりました。


12月もいよいよ大詰め。大掃除や年越しの準備で忙しい時期ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 さて、これまでお届けしてきた「年末の家の安全チェックリスト」シリーズです♪


「今年は暖冬だから、うれしいわ」 最近、店頭でもお客様からそんな声をよくお聞きします。


しかし、北陸で長く皆さまの住まいを見てきた私たちからすると、実は「暖冬予報の年こそ、ちょっと身構えてしまう」というのが本音です。


なぜ暖冬なのに注意が必要なのか?  お正月を安心して過ごすために、ぜひチェックしてほしいポイントをまとめました。

今年の北陸、本当の予報は「雨」と「急変」

雪ではなく「雨」が続くことによるダメージ

気象庁の発表によると、今年の石川県・福井県は「平年より気温が高め」の暖冬傾向にあります。


気温が高いと、雪ではなく「雨」の日が増えます。 

「除雪しなくていいから楽でいいわ」と思いがちですが、住まいにとっては「湿気」が強敵になります。


北陸の冬特有のジメジメが例年以上に続き、換気が不十分な室内では、窓まわりや家具の裏側にカビが発生しやすくなるリスクがあります。

窓の湿気
外壁の藻・カビ
雨漏りする屋根

怖いのは「メリハリのある寒さ」

今年の予報でもう一つ特徴的なのが、寒暖差の激しさです。 

ポカポカ陽気が続いたかと思えば、突然強い寒気が入り込んで一気にマイナスまで冷え込む。この「急激な変化」が、家の配管や給湯器に大きな負担をかけます。


そして暖冬の際に最も注意がが必要なのは、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の存在です。


まだ記憶に新しい2018年2月上旬に発生した記録的大雪は、まさにJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の停滞が最大の原因でした。


福井市で最深積雪130cm超、国道8号線で約1500台の車が立ち往生する大規模な交通麻痺と物流の滞り、ライフラインへの影響、建物倒壊など、甚大な被害をもたらしました。  

積雪量に耐えられなかった屋根やカーポートの被害なども多くありました。もしすこしでも不安な場合は前以てご相談を。
屋根の雪下ろしなどの除雪作業中の事故が多く発生しました。約8割は65歳以上の高齢者による事故だそうです。

予測不能な「JPCZ(線状降雪帯)」に備える

最近、天気予報でよく耳にする「JPCZ」という言葉。正式には「日本海寒帯気団収束帯」といいます。


朝鮮半島の北部に位置する長白山脈によっていったん二分された寒気が、冬型の気圧配置になると、

風下である日本海の上で再び合流することで発生します。


風と風がぶつかることで、雲の発達しやすいラインが形成され、そこで生まれた巨大な雪雲の列が、まるでベルトコンベアのように北陸を直撃し、同じ場所に雪を降らせ続けます。


そしてわずか1日で60cm以上の雪がドカッと降り積もる、「線状降雪帯」はとても恐ろしく、注意が必要です。


このJPCZは、昨年12月にも北陸地方(石川県、新潟県)で大雪、長雨を降らせ、多くの地域で土砂災害の被害がありました。

JPCZ:朝鮮半島の北部に位置する長白山脈によっていったん二分された寒気が、再び日本海で結成される

なぜ「暖冬」だとJPCZが発生するのか?

JPCZは、強い寒気と「高い海水温」がセットになったときに猛威を振るいます。


今年の日本海は平年より海水温が高い状態が続いています。海が温かいと、空気に供給される「水蒸気」が大量に発生します。そこに一時的な強い寒気が流れ込むと、雪雲が爆発的に発達します。


つまり、「普段は暖かい(雨が多い)けれど、寒波が来たときだけ爆発的に降る」というのが、JPCZの特徴になりやすいのです。


予測不可能なJPCZ

ちなみにJPCZが日本海のどの地域に来るかは、主に冬型の気圧配置時における風の流れと地形の影響によって決まるので、直前まではっきりとは予測はできません。


また、JPCZはわずか数km、数十kmのズレで降雪量が劇的に変わります。 


「金沢は晴れているのに、加賀は大雪」

「福井市内は大丈夫なのに、嶺北北部が立ち往生」ということが頻繁に起こります。


予測が非常に難しいため、「自分の地域は大丈夫」という思い込みが一番危険です。


今年のJPCZと大雪のピークはいつ?

直近の警戒:12月末(年末年始)

まさに今、注意が必要な時期です。12月はまだ日本海の海面水温が冬の中でも高いため、寒気が流れ込んだ際に雪雲が爆発的に発達しやすくなります。


最大のピーク:1月下旬〜2月上旬

例年、北陸で最もJPCZの被害が出やすい時期です。

今シーズンは「ラニーニャ現象」に近い状態が続くと予測されており、1月に入ると偏西風の蛇行によってシベリアからの強い寒気がダイレクトに日本海へ流れ込みやすくなります。


前回までの年末のチェックリスト③までをしっかり終えている方は、少し安心ですがもしお家チェックをするタイミングが年末しかない方は晴れの合間に①~③のブログを見ながらチェックしてくださいね!

JPCZが襲来すると被害が出る箇所は?

カーポート

JPCZによる雪は、水分を多く含んだ「重い雪」です。暖冬で雨が混じるとさらに重量が増し、積雪10cmでも相当な負荷がかかります。


【対策】

・着脱式のサポート柱(補助柱)をお持ちの方は、今すぐ取り出しやすい場所に用意し、雪が降る前にセットしておきましょう。


・古いポリカ屋根は、強度が落ちていると雪の重みで突き抜けます。ひび割れがないか確認しましょう。



雨樋(あまどい)

屋根から滑り落ちようとする重い雪が雨樋に引っかかり、金具ごと外側に曲げたり、へし折ったりします。 



【対策】

金具のチェック: 晴れ間に下から見上げて、歪みがないか確認し、補強しておきましょう。


・詰まりの解消: 落ち葉などの詰まりを掃除しましょう。水がスムーズに流れれば、凍結による重みも軽減できます。


・雨樋のひび割れ:雨が降った日に、本来雨水が落ちてくるか所以外から雨水が流れていないかチェックし、晴れた時に応急処置として防水テープで塞いでおきましょう。

しかしテープではまたいつか同じようになる可能性がありますので、ヤマキシまたは専門業者へご相談ください。


給湯器(エコキュート・ガス給湯器)

寒波がやってきて、最も多く見えられるのが、お湯切れ・凍結などによる被害です。


いきなり寒くなることにより、給湯器には負荷がかかり、エラーが発生する事例がいくつもあります。

特に10年以上経っている給湯器はそのリスクが大きいです。


【対策】

もし給湯器を買い替える予定がない場合でも、このように保温材が剥がれていたら、ホームセンターで購入できますのでしっかり巻きなおしておくと安心です。

【Before】保温材が剥がれて配管がむき出しの状態です。これでは凍結してしまいます。
【Aftre】しっかり保温材を巻きなおしました。

また給湯器や水栓の凍結などのトラブルは毎年、ブログで詳しく対策を配信しています。

ぜひこちらのブログを参考にしてください。

まとめ:地元の冬を、一緒に乗り越えましょう!

「暖冬」という言葉に安心したくなりますが、石川・福井の冬はやっぱり一筋縄ではいきません。


 でも、今のうちに少しだけ「もしも」を考えて、家の健康診断をしておけば、お正月を家族でゆっくり、安心して過ごすことができます。


私たちヤマキシは、お客様の暮らしに必要なあらゆる商品を通してお客様の暮らしを支える「トータルライフサポートカンパニー」でありたいと思っています。


もしお困りのことがあれば年末年始でもご相談下さい。

一緒に解決していきましょう!

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